思い入れのある富士桜で岩田寛がキャロウェイの新アイアンを投入 きっかけは木下稜介!?
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前(28日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70) 【画像】岩田寛 鉛を貼って最終調整 開幕2日前の火曜日(27日)、岩田寛は打撃レンジで縦長の段ボール箱を開けてアイアンセットを取り出した。キャディバッグの横にアイアンを立てかけ、使い慣れた「620MB」(タイトリスト)と打ち比べ。箱から出したアイアンは、4~7Iがキャビティ、8I~PWがマッスルの「X PROTOTYPE」(キャロウェイ)というコンボセット。杉原大河、石川航といった契約選手が試打をしてすぐに投入を決めたモデルで、ツアー選手からの評価が高い一品だ。 岩田は7月中旬に行われたセガサミーカップでそのアイアンを手渡されていた。その後試合で使うことはなかったが、2014年に初優勝を決めた思い入れのある大会を前に、急遽登場したわけだ。
試打の途中、隣の打席にいた木下稜介に新旧2つのアイアンを手渡し、打ち比べるようにうながした。まずはMBから。「最近アイアンがちょっと左に行くんだよね。どう?」と言う岩田に対し、「ちょっと左に行きますね」と木下。コメントを聞いて岩田は深くうなずいた。 続けて「X PROTOTYPE」。「これイイすね。スピンがしっかり入ってくれる。グースがなくてストレートなのもいい」と言う木下のコメントを聞き、納得するように岩田も再び球を打ち始めた。そして各番手をひとしきり打つと、キャディバッグに入っていたMBを段ボールに入れ、新アイアンをバッグに入れた。試合での投入を決めたようだ。
「前のアイアンがちょっと左に行っていたのが、自分のせいなのかクラブのせいなのかが分からなくて。稜介に打ってもらって『左行きます』と言うから、(自分のせいじゃないと)確信しました」と岩田。新アイアン投入も「カオはすごく好きですが、自分じゃ(いいかどうか)分からない部分もあった…。最終的に稜介が打ってイイと言ったので」と、ツアーでも指折りのアイアン巧者の品評に背中を押された形になった。