6階級王者パッキャオがメイウェザー対天心戦を非難!「自分ならただKOするだけの試合はやらない」
6階級王者で現WBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(40、フィリピン)が大晦日に格闘イベント「RIZIN.14」で行われたボクシングルールのエキシビションマッチで“天才キックボクサー”の那須川天心(20TARGET/Cygames)を1回TKOで倒した元5階級王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(41、米国)を非難した。 パッキャオは19日に“リトル・メイウェザー”とも言われた元4階級王者のエイドリアン・ブローナー(29、米国)を相手に防衛戦を行うが、その試合に向けての公開練習でメディアから質問を受け再戦をも噂されるメイウェザーの日本でのエキシビションマッチについて口を開いた。 英国のインディペンデント紙によると、パッキャオは、「自分なら(体重差のあるエキシビションマッチは)やらないだろう。もし自分がフロイドであれば、(あの試合は)しなかった。ただ相手をノックアウトするだけのエキシビションマッチ。ファンにとって良くなかった」とコメント。 さらに「自分のレガシーは、すでにリングの中にある。私はリングの中だけでなく、リング外のファンや人々を鼓舞したいんだ」と続けたという。 同紙はメイウェザーが体重差がありボクシング経験のない天心から1ラウンドで3度のダウンを奪い、900万ドル(約9億9000万円)のファイトマネーを得た試合を「茶番めいたエキシビションマッチ」と厳しく書いている。 パッキャオは、こういうフェアではないKOショーを見せることは、ファンにボクシングの持つ暴力性や危険性だけを訴えることになり、本当のボクシングファンを喜ばすことにはならないことを危惧したのだろう。 また2015年5月に“世紀の一戦”として対戦したパッキャオ対メイウェザーの再戦が噂されているが、パッキャオは「熱く期待される再戦に関心はない」と否定的な言葉を残した。 海外メディアの多くは4年前にパッキャオが判定で敗れた、このカードの再戦に注視。英国のミラー紙は現地時間8日にロスのステイプルズセンターで行われたNBAクリッパーズの試合のコートサイドでたまたま2人が遭遇したことをクローズアップした。 「(この遭遇は)昨年7月に話題になった2人の再戦への憶測を焚きつけた」としながらも、パッキャオの「メイウェザーについては考えていない。自分の計画は、その時、その時の一戦。将来のプランについては何も計画していない」という再戦への否定的なコメントを紹介した。 同紙は「パッキャオはメイウェザーの天心とのエキシビションマッチを非難した。彼にはメイウェザーを追ってエキシビションの戦いの世界へと入る計画もないだろう」という見通しを記した。