崖地は家づくりに理想的!?困難な敷地をものともしない建築家の自邸。誰にも邪魔されない理想の空間を実現したプランを紹介
単純に気持ちいい、飽きない建築をつくりたい
難しいことをする以上に、単純に気持ちいい、飽きない建築をつくりたい。 なぜなら「古典的な芸術や建築は、複雑だけれど、見た目の複雑さのなかに秩序があるという、矛盾があるものが名作なんです」と明かしてくださいました。 「なんだか長居して、気づいたらもうこんなに時間が経っちゃった」と感じるのは、入ってすぐに全体がわかってしまう空間よりも規則性と複雑さが両立された空間であると悟り、体現されているのです。 の高さは1800㎜と低くし、家のなかからはあえて空が見えないようにしてあるため、窓全体が緑の風景になっています。 この山中の崖地だからこそ、そして崖地を生かす建築作品を多く手掛けてきた後藤さん夫妻だからこそ叶った住まい。 自然に包まれるこもり感と、すぐそばの住宅街から隔絶されている開放感が両立された、素晴らしい家です。