【『No No Girls』レポート#5】候補者の人生が詰まったクリエイティブ審査がスタート。ちゃんみな「自分の歌詞を伝えることに集中している姿に泣きそうになった」
CHIKA<命かけて歌っとうったい>
合宿2日目。さっそくプリプロ(レコーディングに向けて曲の構成などを大まかに決める作業)へ。たった1日という短い時間で作った歌詞を、ちゃんみなに披露するメンバーたち。 まずCHIKAのパートを聴いたちゃんみなは、そのクオリティに驚く。「めちゃくちゃいいよ。なになに? ラップできるじゃん!」と興奮気味。 どうやらクオリティが高いのはCHIKAだけではないようだ。後日ちゃんみなは、候補生を急遽収集してリモートミーティングを実施。「みんなの感じ見ていると、できるじゃんと思って。5日間短くしますね」と、当初の予定よりも審査を早めると報告した。 急ピッチで楽曲の精度を高めるべく、Dチームはまずそれぞれが歌詞に込めた意味を共有することに。 「今まで事務所に入っとったり、オーディションに落ちることが多かったけん……」 こう語るのはCHIKAだ。中学3年生から大手事務所に所属していた彼女だが、契約を切られて事務所を転々としていた。ときには体型に“No”を突きつけられることも。オーディションにも何回も落ち続けていた。そんな経験を重ねるたび、彼女は自分で自分にダメだと言い続け、心は弱くなっていった。 そんなCHIKAは、現在福岡を離れて父親と東京でふたり暮らしをしている。趣味は父とのカラオケだ。本配信にはカラオケでデュエットをしているシーンも映されていた。 「CHIKAはネガティブなわけじゃない。ただ慎重な努力家なんだ」と彼女の父は言う。それは彼女をそばで見てきたからこその言葉に思えた。そんな父親が娘に望むことはただひとつ。 「自信を持ってほしい。自分が思っているほど自信をなくす必要もない」 チームで作詞について話している中、CHIKAは自分が作詞した中で<命かけて歌っとうったい>という一節がお気に入りだ、と照れくさそうに説明していた。作詞ノートを見ると、その一節を強調するように丸で囲い、横には「大事!!」「目!!」とメモがつけられている。