【高校野球】盛岡大付の桜庭千晃が流れ呼び込む5回タイムリーで明桜に圧勝
◆春季高校野球東北大会準々決勝 明桜1-8盛岡大付(15日・石巻市民) 盛岡大付(岩手)は桜庭千晃中堅手(3年)が5回の先制打など2安打2打点をマークし、明桜(秋田)に8―1で勝利した。 重苦しい雰囲気を盛岡大付・桜庭の一振りが切り裂いた。0―0の5回2死二塁で先制の左前適時打。「ピッチャーが頑張ってくれていた。硬くならずに体も気持ちも落ち着かせていこうと思った」と胸を張った。送球間に二塁へ進んだ際、頭から滑り込んだため顔は泥だらけ。それでもベンチで喜ぶ仲間たちへ、この顔も勲章だとばかりに笑顔でガッツポーズを見せた。 昨秋は県8強、今春も県大会出場を決めたが、地区予選準決勝で敗れた。それでも「大会を通して強くなろう、と話してきた」という言葉通りに県大会では準V。今大会も乱打戦を制した日大山形との1回戦に続き、この日は終盤まで競り合う展開を制し、準優勝した13年以来の4強入りを果たした。「こういう試合を勝ちきったのは自信になっていくと思う」と桜庭。一戦ずつ力をつけ、夏に向けて弾みをつける戦いを続けていく。 ★明桜・加藤悠羽投手(3年。先発して5回1失点もチームは敗退)「序盤は良かったけどコントロールがだんだん悪くなってしまった。変化球に頼りすぎてしまったので、夏までにもっと直球を見せていきたい」
報知新聞社