【オーバーツーリズム】民家の庭に紙おむつが 交通渋滞も課題 観光客向けのバス運賃・駐車場代を別に設定することも検討へ 太宰府市が対策案を発表 福岡
こうした意見を踏まえ、太宰府市はオーバーツリズム対策としておよそ3000万円の補正予算案を組みました。 ■太宰府市・楠田大蔵 市長 「太宰府市は人口7万人の100倍を超える観光客が来る。 代表的なオーバーツリズムの町でもあるので、国・県の協力をいただきながら、本格的なオーバーツリズム対策に乗り出していきたい。」 対策案では、市や太宰府天満宮、地元住民をメンバーとしたオーバーツーリズム対策会議を設置します。 市は交通渋滞を最大の課題としていて、対策会議でコミュニティーバスの運賃や駐車場の利用料金を、観光客と市民で別々に設定することなどを検討します。
■楠田市長 「特に初詣シーズン。市民が市外に買い物に行くのも不自由する状況。通学の子どもたちも紅葉シーズンなど観光客が多いシーズンはコミュニティーバスに乗れない。」 また、観光客の分散を図るため、西鉄太宰府駅の構内や観光案内所などに、周辺エリアへの回遊を促す観光情報を発信するデジタルサイネージを設置します。 これらの案は5月31日から開かれる市議会で審議されます。 観光客に新たな負担を求めながら観光地としてのにぎわいを保つ一方で、地域住民の暮らしを守るというバランスの取れた対策が求められています。
では、改めて太宰府市の対策案を見てみましょう。 ①まずは、市と太宰府天満宮・参道の事業者・地元住民などで構成した会議を設置します。会議では観光客のおもてなしやオーバーツリズム対策について話し合います。 ②次に、西鉄太宰府駅構内や観光案内所に周辺の観光スポットを紹介するデジタルサイネージを新たに設置し、観光客の分散化を図ります。 ③さらに、福岡空港にできる新しい国際観光案内所に「太宰府コンシェルジュ」を設置します。外国人観光客を誘致するとともに、マナー啓発を行う予定です。