【オーバーツーリズム】民家の庭に紙おむつが 交通渋滞も課題 観光客向けのバス運賃・駐車場代を別に設定することも検討へ 太宰府市が対策案を発表 福岡
FBS福岡放送
旅行者が集中し、住民の暮らしや自然環境に影響が出るオーバーツーリズムが全国で問題となっています。福岡県を代表する観光地がある太宰府市は、観光客を分散するための対策案を発表しました。 【画像】オーバーツーリズム問題 民家の庭に紙おむつが 交通渋滞も課題 観光客向けのバス運賃・駐車場代を別に設定することも検討へ 太宰府市が対策案を発表 福岡
■阿部まみフィールドキャスター 「お昼頃の太宰府天満宮です。平日にもかかわらず多くの外国人観光客の姿があります。」 福岡県を代表する観光スポット、太宰府天満宮。 ■梅ヶ枝餅を食べる韓国からの旅行者 「おいしいです!」
にぎわいを見せる中で問題となっているのが、観光客が押し寄せ、地元の住民の暮らしなどに支障が出る「オーバーツーリズム」です。 ■中村屋・中村光範社長 「せんべいやアイスクリームは掃除は大変です。ハトやスズメが来るし大変。」 こちらの梅ヶ枝餅店では、店の前にゴミのポイ捨てが目立つようになり、ことしに入ってポイ捨てをやめるよう呼びかけるチラシを設置しました。
■阿部フィールドキャスター 「参道の路地入ったところの店、 トイレはここではありませんと書いてあります。」 太宰府天満宮の参道では、観光客の増加でマナーの悪さが目立つようになり、注意を促すポスターや看板が見られます。 ことしのゴールデンウイークに取材した際には、自宅の敷地にゴミを投げ込まれたという住民もいました。
■住民 「レジ袋が落ちているから何かと思ったら、紙おむつが入っていたんですよ。いろいろなところで迷惑行為をされている。」 オーバーツーリズムは全国的にも大きな問題となっています。 山梨県富士河口湖町にあるコンビニエンスストアでは、店の屋根に富士山が載ったような写真が撮影できると話題になり観光客が殺到しました。しかし、撮影のため、交通量が多い道路を横断するなど危険な行為やマナー違反が横行しました。町は苦肉の策として5月、視界を遮る黒幕を設置しました。
太宰府市でも、住民や参道の店からオーバーツーリズムへの対策を求める声が上がっています。 ■参道の店 「お客様には買ったところで回収するので、ポイ捨てしないでくださいと呼びかけてほしい。」 「ゴミのポイ捨てもあるし、目が届かないと注意のしようがない。市長から発信していただいたらよりよいのかなと。」