前日練習に臨む姫野和樹（中央）＝日産スタジアム（撮影・福島範和）

ラグビー日本代表は25日、リポビタンDチャレンジカップ、ニュージーランド代表戦に向け、会場の横浜・日産スタジアムで前日練習した。ワールドカップ（W杯）で3度優勝の相手から初勝利を目指し、フランカー姫野（トヨタ）は「自分たちのスキル、スピードはワールドクラスまで来ている。ジャパンらしくプレーすることが重要」と決意を語った。 約1年ぶりに桜のジャージーに袖を通す。肘の手術から復帰した姫野は「率直に日本代表に帰って来られて喜びを感じている。このジャージーを着ることが目標だった」としみじみと語った。 リーグワンのシーズンを終えて、痛めていた肘の手術を決行。ジョーンズ・ヘッドコーチ（HC）の下で再構築を進める日本代表を外から眺めることになった。「悔しかったり悲しかったり、いろいろな気持ちで見ていた」 2週間前の合宿から代表に合流。日本代表への思いはより強くなった。「日本代表でプレーするのはいつまでたっても誇らしい。この喜びを下の世代にも伝えていかないといけない」。世代交代の進むチームで〝文化〟の継承という役割も心に留める。 NZ戦で自身に求められている役割は豊富な仕事量で攻守ともにチームを支えること。「NZは一人一人が考えてプレーするが、孤立するシーンも多い。徹底して（密集でボールを奪う）ジャッカルにトライしていきたい」。NZ戦は7戦全敗。まだ見ぬ景色を見せるため奮闘する。（石原颯）