部課長にはなれない人材をどうするか…辞められると困る中堅社員の離職を止める上司の"ねぎらいフレーズ"
■子会社を作って社長を任せる また、社長として経営をしてみたいという理由で独立するのであれば、子会社を作って社長をやってもらう方法があります。 独立はリスクが高く、まとまった資金も必要です。この点、会社から業務を切り出す形で子会社化すれば、独立直後から一定の売上を確保でき、資金も得られるため、独立のリスクを軽減して「代表取締役」の肩書で経営ができます。 ■中間世代・中位【現場牽引者】の離職の要因と対応 中間世代・中位の【現場牽引者】カテゴリーの人は、プレイヤーあるいは管理職として現場を牽引する、30代、40代の人です。 会社に対する不満や将来への不安を理由とする離職、あるいは給料、労働条件の向上を目的とした離職が多い傾向にあります。 結婚して子どもが生まれると、これまで以上にお金が必要になり、プライベートの時間も確保したくなります。その場合、生活に十分な給料が得られなかったり、残業や休日出勤が多かったりすると、離職の動機が高まります。 これはこの世代の上位、下位のカテゴリーの人にもあてはまります。 また、この世代の人は業務がマンネリ化すると業務に飽き始め、違う道を歩むなら今のうちだと考える人も少なくありません。 ただ、同世代の上位の人は実力に自信があるため動くときは動きますが、このカテゴリーの人はそこまでの自信はなく、心が揺れています。だからこそ気持ちをグリップできるかどうかが重要になります。 この世代はプレイヤーとして中核業務を任され、それに加えて管理職としてマネージャー業務も担当することで、業務量と責任が格段に増えます。 同世代の上位の人たちは意欲と能力の高さでこういった状況を乗り切るものの、このカテゴリーの人はそれがなかなか難しく、ストレスが臨界点に達すると離職します。 そういった離職を防ぐには、まず面談などで悩みを聞く機会を設けることです。 そして、出てきた悩みに対応することで不満が臨界点に達するのを防ぎます。