外国人が驚嘆した戦国の日本文化。イエズス会宣教師が京都「祇園祭」で発見した日本人の強みとは
ヨーロッパの人々は今の日本をどう見ている?
では、現代を生きる外国人は日本をどのように見ているのでしょうか? 外務省が欧州5か国(英国、フランス、ドイツ、イタリア、ハンガリー)を対象に行った調査から日本のイメージを探ってみましょう(令和4年度)。 「あなたが、日本に対して抱いているイメージはどれですか。(複数回答可)」という質問に対しては「豊かな伝統と文化を持つ国」というイメージが60%と最も高く、次いで「経済力、技術力の高い国(52%)」「自然の美しい国(32%)」が続きます。 また、「日本に関してもっと知りたいと思う分野は次のうちどれですか。(複数回答可)」という問いに対しては「文化(伝統文化、ポップカルチャー、和食など含む)41%」が最も高い結果となっています。 なかでも和食、建築、生活様式や考え方などの分野にヨーロッパの人々の関心が集まっていることがわかっています。
日本の訪日外国人数は単月として過去最高を記録
JNTO(日本政府観光局)によれば、2024年6月推計値の訪日外客数は313万5600人と単月として過去最高を記録しました。 前年同月比では51.2%の増加となり、上半期ベースでは過去最高となる2019年を100万人以上上回る結果となっています。 なお、出国日本人数については93万200人となり、2023年比で32.3%の伸びとなりました。
2025年の夏は中世起源の武者行列が復活
いかがでしたでしょうか? 今回は戦国の世を生きたルイスフロイスの『日本史』に描かれた祇園祭の姿を紹介しました。 2024年の祇園祭は終わってしまいましたが、来年2025年には中世起源の武者行列が半世紀ぶりに復活する予定であるなど、ますます注目すべきイベントとなります。 ぜひ、今回ご紹介した内容をもとに、新しい視点で祇園祭を眺めてみてください。
参考資料
・JNTO「訪日外客統計」 ・外務省「海外における対日世論調査」 ・ルイス・フロイス著 松田毅一、川崎桃太訳「完訳フロイス日本史1」中公文庫 2000年
LIMO編集部