【RISE】那須川龍心Wシリーズ急きょ参戦でスーパーレック愛弟子と「乗り越えてこそ王者」
立ち技打撃格闘技RISE(ライズ)が年末のビッグイベント「ABEMA presents RISEワールドシリーズ2024 FINAL」(ABEMAで全試合独占生中継)を21日に千葉・幕張メッセイベントホールで開催する。 同大会に急きょ参戦を決めたのが、RISEフライ級王者に輝いたばかりの那須川龍心(18=TEAM TEPPEN)だ。あのONEフライ級キックボクシング&バンタム級ムエタイ世界王者スーパーレックの愛弟子ペットマイ・MCスーパーレックムエタイ(タイ)と1階級上のスーパーフライ級(-53キロ)で戦う那須川が心境を明かした。 -フライ級王座を獲得した11月23日の数島大陸戦は見事なKO勝利でした。ダメージ等はありませんか 「ダメージは一切なくて、本当に筋肉痛もないレベルでしたね」 -それではすぐに練習再開だったんですか 「このタイトルマッチの追い込み期間がものすごいきつかったんで。メンタル的な疲れを取るみたいな感じでしばらく休んではいました。1週間くらい? そうですね」 -その間、やりたかったことはできましたか 「ユニバ(USJ)に行ってきました。楽しかったです。いいリフレッシュになりました」 -幕張では王者になってからの第1戦として、スーパーレック選手の愛弟子と戦うことになりました 「(前戦からの)この期間で、こういう相手かと思って。でもこういう相手を乗り越えてこそのチャンピオンなのかなっていうのがあるんで。自分にとって試練の一戦かなと思います。良い相手なんで、RISEらしいカードだなって思いましたね(笑い)」 -ペットマイ選手は、現在立ち技で世界最高峰とも言われているONEで1勝している選手です。印象は 「とにかくミドルが強いなって思いました。ミドルをバンバン蹴ってくる、パンチよりミドルっていう感じの相手なんで。そこに気をつけつつ、その分パンチの対応とかはそこまで上手じゃない印象があるんで。パンチの勝負は問題ないかなという感じですね」 -この一戦を次にどうつなげていきたいですか 「多分これからどんどん防衛戦だったり、強い相手とやることが増えていくと思うんで、そこを舐められないように。圧倒的な強さをチャンピオンとして見せていかなければいけないのかなって思いますよね」 -王者になって周囲の反応は変わってきましたか 「それが本当に変わってなくて。友達からは『お前って実はすごいんだな』みたいな感じだったり(笑い)。本当それぐらいですよね。あとはまあ自分の発言の説得力は増すのかなって思います」 -先日、RIZIN榊原信行CEOがRIZINに参戦する大雅選手について「RISE王者になったから大雅が有名になったかというと、なかなかそういうことでもないと思うんで」という話をされてました 「自分も(RIZINに)出た身なんで。やっぱりRIZIN自体には大きな知名度がある。ただ、そこに出たから何が変わるかっていうと、それを継続できるかは本人次第だと思う。結果を残しつつ、自分のキャラを自分で作っていかないといけないんで。だから知名度を自分で上げていかなきゃ意味ないのかなって思います」 -それはどこの団体でやろうとも一緒だと 「僕の場合はもともと那須川天心の弟として、そこの最初のブーストは結構あったんで。他の選手からしたらすごいうらやましいとは思うんですけど。そこでもらえたチャンスをしっかり自分で獲得してきたと思ってるんで。本当に自分でやっていくしかないですよね。そうすれば自ずとキックボクシングだったり、RISEの認知度が高まると思うんで。そこは自分の役割かなと思ってます」 -また試合の話に戻りますが、ペットマイ選手との一戦はどんな展開になりそうですか 「相手のムエタイのペースに合わせちゃったら、相手のペースで試合が進んじゃうと思って。自分のペースで崩していきながら、どんどんやっていこうかなって思ってますね。フィニッシュ? 理想はストレートでストーンって撃ち抜きたいですけど。なかなかそうはいかないと思うので。上下、腹と散らしながら。今やってることはあるんで、それがハマれば前回みたいにしっかり倒せるのかなと思います」 -仮にペットマイ選手に快勝した場合、去年の年末のようにRIZIN榊原CEOに大みそか参戦をアピールする可能性は 「さすがに今ちょっと2連戦しちゃってるんで、メンタル的に休ませてくれって感じですね(笑い)。体的には全然大丈夫なんですけど。(ペットマイ戦が)年内最後で、いい形で締めくくろうかなと思ってますね」 -来年の抱負を 「狙われる立場なんで、チャンピオンとしての強さを見せていかないといけないのかなと思うんですけど、そこに気負わず、自分自身の今までやってきたことをさらに磨いて。RISEだったりキックボクシングという競技の知名度、認知度をもっともっと上げて、良い団体にしていきたいです」