美容オタクの歯科医師が伝授! 10歳若返る“三大若見え要素”のひとつ口腔ケアとは?
◇中学生時代からビタミンCのサプリを毎日飲んでいます 美容に関しての探求心を深めてきた年月のなかで、現在はどんな美容法を取り入れているのだろうか? 「朝起きたら、まずはメイソンピアソンのヘアブラシで5分ほど頭皮をマッサージ。めっちゃ痛いけど、スッキリします。朝の洗顔は、皮脂などを落としすぎないようにしているので、お湯洗顔。その後、青汁を飲んで1日が始まります」 ちなみに、青汁は特にメーカーなどはこだわっていないそう。そして、日常生活で甘い飲み物は飲まず、お茶かお水。そして18時以降は食事をしない、外食で多く食べた日は、食事を調整するなど、こまめな自己管理を心がけている。 「サプリはビタミンB・C・Dといった栄養剤を中心に、ハトムギなどを追加して飲んでいます。ビタミンCは中学生の頃から、20年間、毎日欠かさず飲んでいますね」 どこのサプリを選んでいるのか聞いたところ、「どのメーカーが良いというのはなく、その時々の経済状況に合わせて、とにかく続けることが大事」という。ご主人からは「よく毎日、飽きずに続けられるな……」とツッコミを入れられているらしい。 健康と美容状態をチェックしながら、これと決めたことをコツコツ続けていくことで、結果につながるというのは、彼女が体現してくれている。それにしても、この美容に対する飽くなき開拓者精神はどこから来ているのだろうか。 「私は、停滞したり、今の自分に満足するということがないタイプです。美容も、そのスピリッツから来ていると感じます。心の平静を保てる人がすごくステキだなと思うし、目指す人物像なんですが、私自身はどこまでいっても“これでよかった”と、その場でジッとして安心するとことができないんです(笑)」 四十にして惑わず、五十にして天命を知る。アラフォーというのは自分の人生を振り返る時期なのかもしれない。そして、その振り返りは生き方や仕事だけでなく、健康についても同じ。一般的には40代に差し掛かってくると、老けや体力の低下が気になり実感し始めるが、少しでも若々しく美しく見せる秘訣を聞いた。 「三大若見えのために一番大事なのは、歯と肌と髪。そこを手入れするか否かで、見え方が変わってきます。年齢を感じさせたくないなら、ぜひ、ここを重点的にケアしていただきたいです」 ◇30代から取り入れたいオーラルケアとは? 大人になってから歯列矯正をする人も増え、ホワイトニング専用のクリニックもよく見かけるようになった。歯を美しく保とうという意識は高くなっているが、多忙な30~50代の働く世代に必ず取り入れてほしいオーラルケアを聞いた。 「30代~50代になってくると、ほとんどの方に歯周病が出てきます。歯肉炎から歯周病になっていくので、小学生には歯周病の子はほとんどいません。年齢を重ねるにつれ、歯ぐきがブヨブヨしてきて下がってしまい隙間が開いていきます。この隙間を歯周ポケットと言いますが、そこに汚れが溜まってしまうことで、歯肉炎はどんどんと悪化していき、やがて歯周病へと移行していくのです」 歯ぐきに赤みや腫れがあったり、出血しやすいなどの自覚症状がある人は要注意だ。この歯肉炎を悪化させずに、軽度のうちに快方へ向かわせることが、本格的な歯周病の予防につながっていく。 「歯周ポケットの汚れを自力で落とせる人はほとんどいません。歯ブラシ1本で追いつける年齢じゃないんです。つまり、30代以降の人生には歯周ポケットの掃除、というミッションが必要となるのです。方法はいくつかあります。3か月に1回程度、歯科医の定期検診を受けて、クリーニングすること。ウォーターピックを購入して、夜寝る前に使うのもいいでしょう。 他にも、歯磨きの際に、歯ブラシだけでなくフロスやタイトブラシを使うのもオススメ。ロフトのような生活雑貨店や大型のドラッグストアに行けば、いろいろアイテムが揃っているので、自分の経済状況に合ったコストで導入しましょう。無理して高い電動ブラシを買う必要はありません。毎日のことなので、続けられる範囲で構いません」 歯ぐきのお手入れをするタイミングについても聞いた。 「朝昼晩すべてやるのは大変ですから、寝る前だけでも歯ぐきの重点ケアを取り入れていただきたいです。他人から見られているという意識があれば、自分の口腔内への興味が持てるようになり、デンタルIQも向上していくのではないでしょうか」 (取材:中山 美里)
NewsCrunch編集部