安倍派4閣僚が辞表、首相が更迭 裏金問題、林官房長官ら新体制へ
自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題を巡り、松野博一官房長官は14日午前、自身を含む同派4閣僚の辞表を岸田文雄首相に提出した。事実上の更迭。派閥事務総長経験者の松野氏側は、1千万円超のキックバック(還流)を受けたとみられる。首相は松野氏の後任に岸田派の林芳正前外相を充てる。同日午後に皇居で認証式を行い、新体制が発足する。 「次の総裁」…2位河野氏、3位小泉氏、首相は5位 共同世論調査 11月
松野氏に対しては不信任決議案が衆院に提出され、12日の本会議で与党の反対多数により否決されたばかりだった。 自民党所属議員の4分の1を超える100人規模を誇る安倍派が閣僚ゼロになる。政権基盤が崩れ、首相の求心力に影響するのは必至だ。 交代する4閣僚は松野氏と西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農相。党の要職を担う萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長も近く退任する。世耕弘成参院幹事長も交代する見通し。 安倍派は直近5年間で議員に還流した総額が約5億円に上る可能性が浮上している。東京地検特捜部は近く政治資金規正法違反容疑で同派側の強制捜査に乗り出す。