高校時代の初恋の相手「理想的な母」が…23歳長女が目撃した”ありえない現場”
高校時代の初恋の相手
今回の相談者・泰則さんは、インフラ系の大企業に勤務している52歳の男性。外見は背が高くがっしりした体型ですが、話すと柔和で優しそうな雰囲気で「妻一筋」というような雰囲気が伝わってきます。 「電話してすぐに、相談の時間をとっていただきありがとうございます。もう、どこからどう話したらいいのか。妻が家を空けるようになってから、家族はバラバラです。3人の娘がいるのですが、末の娘は大学にも行かずに引きこもるし、真ん中は自分勝手な王様っぷりを発揮するし、長女は呆れて出ていってしまうし、妻の偉大さを感じています」 おそらく、家族4人が生活できるように、妻が家事や心のケアの全てを負担していたのでしょう。まず、妻との馴れ初めについて伺いました。 「僕は高校時代、弓道部だったのですが、彼女はマネージャーだったのです。控えめで優しくて、可愛いと思いつつ片思いをしていたのです。オクテだったので、告白もできないまま卒業しました。彼女は管理栄養士を目指しており、栄養系の大学に推薦で入り、僕は家が貧乏だったので、国立大学に進学しました」 泰則さんが卒業した名門国立大学は、授業が厳しいことでも知られています。アルバイトと学業を両立し、邁進したそうです。 「大学入学後、何人かとお付き合いしたのですが、彼女の面影を重ねてしまい、すぐに別れてしまいました。30年前は、LINEどころか携帯電話もようやく普及してきたくらいで、ポケベルの時代。勇気を出して彼女の実家に電話をしても留守が多い。彼女に会えるように、地元の駅前のコンビニでバイトを始めました。始めて2ヵ月目に、彼女が来たのです」 泰則さんは、他の客や同僚の目も構わず、彼女に告白。バイトが終わる時間を告げると、彼女はやってきたとか。 「僕が告白したら受け入れてくれました。あれが20歳の頃ですから、もう32年も一緒にいるんですね」
「専業主婦になりたい」
交際は順調に進んでいき、泰則さんは結婚を真剣に考えるように。安定した企業に内定を決め、お互いが28歳の時に結婚します。 「彼女の方から、“専業主婦になりたい”と言われたのです。今後の僕の収入を考えれば、それは不可能ではない。義母が結婚祝いにとマンションを譲ってくれたこともあり、彼女は寿退社しました」 妻は、引っ込み思案であり、相手に強く言われると萎縮してしまう仕事に不向きな性格だそう。自分で決断して行動することができず、誰かにくっついてその人と同じようにしてしまうとか。 「妻の父がモラハラというか、DVも辞さないタイプ。さらに見栄っ張りで、借金も多かった。義母は妻が10歳の時に離婚し、自ら会社を立ち上げ、資産家になったのです」 専業主婦になってから、妻は毎日幸せそうだったと言います。結婚翌年に長女が誕生してから、計3人の娘に恵まれ、「理想的なお母さん」と言われるような24年間だったとか。 「3人の娘が幼い頃は、毎日のようにオーブンでパンやお菓子を焼いていました。あとは、手芸教室に行ったり、子供用の手作りグッズみたいなもののワークショップに参加したりして、“理想的なお母さん”だと感じていました。僕はシングルマザー家庭で育ったので、妻を理想的な母にすることができて、誇らしくもあったのです」