50代、運動しなくても「腰まわりが痩せる方法」はありますか?医師が回答
産婦人科医の高尾美穂さんが、女性なら誰にも訪れる更年期と上手に付き合うヒントをアドバイス! 運動が苦手な相談者が、漢方薬や食で腰まわりのダイエットをすることは可能? 【写真】更年期世代のダイエット法
【お悩み】腰まわりがなかなかやせません。運動は苦手なので、漢方薬や食で改善できますか。(51歳・看護師)
【Answer】 運動が苦手なら、とりあえず姿勢を整えるだけでも腰や背中まわりに脂肪がつきにくくなるはずです。コツは、おへそをぐっと背骨側に引き込んでおくこと。この動きで腹横筋が収縮し、その外側にある内腹斜筋も収縮。おなかも引き締まるお得な姿勢トレーニングです。 よく更年期に太るといいますが、更年期を迎えた全員が太っているわけではありませんよね。脂肪がつくのは、消費エネルギー以上に過剰な食事をとることが原因。健康維持の3要素「食べる」「動く」「休む」は正三角形のバランスが理想なので、若いときよりも活動量が減る40~50代は、いっぱい食べたり、たくさん寝たりする必要はないんです。 また、活動量の多い昼と、そうでない夜では脂肪の蓄積量が全然違うので食べるタイミングにも気をつけたいですね。 漢方薬を服用するなら、便秘の改善には防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、むくみやすい人は五苓散(ごれいさん)を。根本的な改善とはいえませんが、体重は軽くなり、シルエットはちょっとシュッとするかもしれません。
◇お悩みに答えてくれたのは 産婦人科医 高尾美穂さん たかお みほ●医学博士。日本産科婦人科学会専門医。婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。’03年にヨガと出会い指導者の資格を取得。ライフステージに合った治療を提示する。 撮影/露木聡子 取材・原文/片岡えり ※エクラ2023年2・3月合併号