14年ぶりJ復帰の元日本代表、飛躍した左サイド22歳 優秀選手から漏れた選手たち
優秀選手34人に惜しくも入らなかったGKとDFを独自にピックアップした
今年のJ1の年間表彰式である「2024Jリーグアウォーズ」が12月10日に横浜アリーナで行われた。監督および選手による「ベストイレブン」の投票結果をもとに、各ポジションの得票数上位選手からチェアマンが決定した34人が優秀選手に選出されたが、優秀選手に入らなかったものの活躍をした選手たちは他にもいる。「FOOTBALL ZONE」は独自に準優秀選手を9人ピックアップ。前編ではGKとDFの4選手を取り上げる。 【実際のデータ】Jリーグ優秀選手34人「監督&選手の投票結果」内訳 まずはGKだが、今シーズン16年ぶりのJ1で6位となった東京ヴェルディの守護神であるGKマテウスだ。そのセービング能力でゴールマウスを守ることはもちろん、レンタル移籍で加入している若手も多いチームで副キャプテンを務め、チームを鼓舞し続けた。 もう一人は、2010年以来14年ぶりにJリーグの舞台に戻った元日本代表GK川島永嗣だ。所属するジュビロ磐田は残念ながら最終節で1年での降格が決まってしまったが、豊富な経験を持つ守護神はビッグセーブでチームを助けた。なかでもセレッソ大阪戦のラストプレーでFWレオ・セアラのPKストップは、FWジャーメイン良のゴールと並び、今季の磐田を象徴するシーンだろう。 最終ラインにはシーズンを通して大きな成長を見せた22歳のDF畑大雅だ。アグレッシブな攻撃参加で攻撃に厚みを加え、対人の強さで左サイドを引き締めた。シーズン後半戦には上位陣にも勝利したが広島との試合では、後半から出場してMF田中聡の決勝点をアシストする活躍も見せている。来季、さらなる飛躍に期待がかかる選手だ。 もう一人は、アビスパ福岡の守備の要であるDF田代雅也。今シーズン、リーグ戦37試合でチーム最長の3310分の出場時間を記録した。最終ラインに負傷者が続出したチームで、相棒が定まらないなかでも安定したプレーを見せた。全38節のシーズンで、リーグ4番目に少ない38失点という成績を残せたのも田代の存在があってこそ。彼の残留の一報は、福岡のファンにとっては少し早いクリスマスプレゼントと言えそうだ。
FOOTBALL ZONE編集部