「今、相談が増えている」犬の病気とケガとは?しつけインストラクターが解説
【膀胱炎】外でしかトイレができず、我慢させすぎて膀胱炎に
「室内トイレのしつけができず、外でしかトイレができない愛犬の相談が増えてきています。雨の日でも台風の日でも散歩に行く、という解決法をとる飼い主さんが多いですが、行きたいときにトイレに行けないという環境から、排泄を我慢しすぎて膀胱炎になる犬もいるようです」
【皮膚トラブル】正しいブラッシングのやり方を知らない飼い主さんが多い
「しつけや健康への意識が高い飼い主さんは多いですが、お手入れについては正しい知識がなく、なんとなくで行っているケースが目立ちます。とくにブラッシングはブラシの持ち方から間違っているなどで、ブラッシングするたびに愛犬に痛みを与えたり、毛を傷ませることも」 ●ロングコートの犬はドライボックスに注意を 愛犬を中に入れておくだけで、被毛を乾かせるドライボックスが人気です。正しく使えば便利なアイテムですが、ロングコートの犬の場合は、ブラッシングをしながら乾燥させないと毛玉が増える原因に。愛犬の毛のタイプに合った使い方を心がけるとよいでしょう。
【腎臓病】寒さによる飲水量の減少やミネラルウォーターが結石の原因に
「冬になると寒さから飲水量が減り、腎臓病を悪化させてしまう犬は以前から多いですが、昨今では『おいしいお水を飲ませたいから』と、ミネラルウォーターを好んで与える飼い主さんが見受けられます。しかし、ミネラルウォーターの種類によっては結石の原因になることがあります。ミネラル成分が多く含まれる硬水には要注意です」 近年の環境変化に合わせて、愛犬の病気やケガのきっかけとなるものは多種多様に変わります。常に「イマドキ」の情報をチェックしておきましょう。 お話を伺った先生/「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表。岡田敏宏先生 参考/「いぬのきもち」2023年12月号『飼い主さんが気づきにくいイマドキの病気・ケガ』 イラスト/坂本 彩 文/いぬのきもち編集室
いぬのきもちWeb編集室