次の四半期はFOMOによる大きな動きか:米機関投資家「フォーム13F」提出
ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカといった米大手銀行の富裕層顧客は、第3四半期も引き続き、ビットコインETFを通じてビットコイン(BTC)を着実に買い増し(あるいは取引)していた。米大統領選の結果を受けてビットコインが大幅に上昇していることを踏まえると、第4四半期には動きが活発化する可能性もある。 「フォーム13F(機関投資家が四半期ごとにSECに提示する書類)は、第3四半期のビットコインの低調な価格推移を反映している」と、米CoinDeskのシニアアナリスト、ジェームズ・ヴァン・ストラテン(James Van Straten)は述べた。 「ほとんどの機関投資家は資本の展開やトレンドの観察に慎重であり、歴史的に強気な第4四半期を先取りする動きをとらなかった」 ゴールドマン・サックスは、第3四半期に7億1000万ドル(約1100億円、1ドル154円換算)相当のビットコインETFを保有していたと報告した。顧客のビットコインETFへの投資はほぼ倍増、前四半期は4億1800万ドルだった。同行が保有するビットコインETFのほとんどはブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)で、1300万口弱を保有していた。 モルガン・スタンレー、キャントール・フィッツジェラルド、カナダロイヤル銀行、バンク・オブ・アメリカ、UBS、HSBCなどはポジションを大幅に増減させることはなかった。新規参入組はオーストラリアの投資銀行マッコーリー・グループ(Macquarie Group)で、IBITを480万ドル相当、13万2355口を購入した。ウェルズ・ファーゴは、ビットコインETFへの投資はごくわずかであり、その大半はグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)とグレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラスト(BTC)となっている。 運用資産残高1億ドル以上の機関投資家は、有価証券の保有状況を開示するためにSEC(米証券取引委員会)に四半期報告書「フォーム13F」を提出する。第3四半期の提出期限は11月14日だった。 ブラックロックは9月30日時点で、254万口、9160万ドル相当の自社ETFを保有していた。