“今買うべきアート”が丸わかり!2025年の5大アートトレンドを専門家が伝授
心に響くアートを買う
アートバーゼルの初日、抽象表現のアーティスト、ジョーン・ミッチェルの「ひまわり」の絵が2,000万ドルで落札されました。 観客はこれを女性アーティストたちの活躍と捉えて歓迎しました。しかしアートバーゼルの動向を追っている人に聞くと、今年のアートバーゼルはこれまでような影響力のあるアーティストの存在を明確にするイベントではなく、多様なアーティストを祝福するものでした。 特に先住民のアーティストの作品は高い需要を誇っています。 パラグアイのグアラニー族のアーティスト、ジュリア・イシドレスは、パラグアイの僻地に生息する動物をモチーフにした陶器の彫刻を制作しています。業界紙「The Art Newspaper」によると彼女の作品は最高2万ドルで、その価値は1年半前の10倍に急騰しました。
キーウィエト・デ・ヨンジュは美術品を購入する可能性のあるクライアントたちを案内するときこのような質問を重ねていきます。 「その作品のどこが気になりますか?」「作品について気付いたことは何ですか?」「その感情から他に何を連想しますか?」。彼女によると「これらの質問に答えていくうちにクライアントは自分が惹かれるテーマを認識していく」のだそう。 リーも彼女と同じ考え方です。投資のためにアートを購入するのは悪いことではありませんが、アートの喜びと楽しみは自分自身の一部をシェアできる力にあるというのがリーの意見です。 「家のなかで本当におもしろい物語をつくるアートとはあなたが共感し、あなたの価値観を反映し、あなたが信じる物語を語るアートなのです」 ※本記事は、Verandaからの翻訳をもとに、モダンリビング デジタルが編集して掲載しています。