48歳で第一子、今や「4児の父」になった男性の”分刻み”な日常。習い事に幼稚園、塾講師業…体力勝負な毎日を紹介
アラフィフからの子育ては、そういった気持ちの面でもプラスに働いています。 とはいえ、子育てをしてみて『仕事のほうがよっぽど楽だな』と感じます(笑)。仕事のスキルと家庭を幸せにするスキルはまったく別物ですよね」 人並外れたバイタリティを持つ後藤さんでも、4人の子育ては周りの理解や協力なしでは成り立たない。後藤さんのような柔軟な働き方や考え方、周囲の力をうまく借りる方法を意識することは、どの世代であっても「仕事と子育ての両立」のカギとなるに違いない。
■自分の趣味を見つけることが課題 最後に、後藤さんに「老後」について聞いてみた。 「末っ子が成人するころ、私は後期高齢者です。それまで現役で頑張らなきゃと思いますね。今は『この忙しさはいつ終わるんだ、早く卒業したい』と思うこともありますけど、子育ての終わりを想像すると『このかけがえのない時間はもう戻ってこないんだ』と寂しくもある。複雑な気持ちですね。 今は仕事も子育ても楽しいので趣味の必要性は感じないんですけど、子育てが落ち着いた老後に向けて、何か楽しくチャレンジできることを見つけておきたいです」
目まぐるしい日々がいつか愛おしい記憶に変わることを想像しつつ、今日も後藤さんは家族のために分刻みで走り回っている。
宇乃 さや香 :フリーライター