ミツバチがいなくなったら?アンジェリーナ・ジョリーが「ミツバチ保護」を訴える理由
5月20日は「世界ミツバチの日」。ゲランの「ミツバチ保護プログラム」でアンバサダーをつとめるアンジェリーナ・ジョリーさんが、保護プログラム推進のため来日した。 FRaUweb 編集長の新町真弓がアンジェリーナさんに独占インタビュー、その思いを語っていただいた前編に続き、アンジェリーナさんがかかわるプロジェクトの意味をお伝えする。 【写真】養蜂服を着るアンジェリーナさん、銀座のど真ん中での養蜂場
養蜂服に身を包んだアンジェリーナさん
「森には花粉媒介者であるミツバチがとても大切です。そして、彼らを守るだけではなくて、彼らの健康を守るということが重要です」 こう語るのは、ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさん。 「ミツバチ保護プログラム」とは、1828年にフランスで創立したラグジュアリーメゾンブランド「ゲラン」が10年以上前から進めているミツバチの保護と生物多様性の保全活動。ミツバチはゲランのシンボルであるうえ、同メゾンはハチミツなどを配合した製品も多く製造している。そして2021年からは5月20日の「世界ミツバチの日」、5月22日の「国際生物多様性の日」にあわせ、5月20日~22日の売り上げの20%*を「ミツバチ保護プログラム」に寄付している。 (*最大100万ユーロ) ミツバチは花粉を運ぶポリネーター(花粉媒介者)。世界の食料の約3分の1、全作物の種数の約7割を、ミツバチなどのポリネーターの受粉が支えているといわれている。しかし2006年からアメリカで「ミツバチが消えた」と報告が相次ぎ、国際連合食糧農業機関(FAO)はポリネーターが絶滅に向かうスピードが尋常でなく早くなっていると警告を発してきた。2018年から5月20日が「世界ミツバチの日」に制定されている。 アンジェリーナさんは、2000年に撮影でカンボジアを訪れたのを機に森林保護活動、人道支援活動を始め、2001年には、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使に任命された。つまり、アンジェリーナさんの冒頭の言葉の通り、森林保護活動はミツバチ保護活動に直結しているのだ。