【MLB】菅野智之とモートンを獲得したオリオールズ 引き続き先発投手の補強を検討中か 米記者報道
菅野智之と1年1300万ドル、チャーリー・モートンと1年1500万ドルの契約を結び、先発の頭数を揃えたオリオールズだが、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、引き続き先発投手の補強を模索しているようだ。菅野とモートンを獲得して先発の頭数を揃えたとはいえ、エース右腕のコービン・バーンズが抜けた穴を埋めることができていないオリオールズ。ポストシーズンを勝ち抜くためにもエース級の先発投手の補強が求められている。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ オリオールズはザック・エフリンとグレイソン・ロドリゲスに菅野とモートンが加わり、ローテ5枠のうち4枠は確定。残り1枠はディーン・クレーマーとアルバート・スアレスを筆頭に、トレバー・ロジャース、ケイド・ポビッチ、チェイス・マクダーモットらが争う見込みだが、ワールドシリーズ制覇を狙うコンテンダーとしてはやや心許ない陣容であることは否めない。後半戦にはカイル・ブラディッシュの復帰も期待できるが、昨オフにバーンズを獲得したように、今オフもエース級の先発投手の補強を模索しているようだ。 市場に残っている投手のなかでは、トレードが噂されているディラン・シース(パドレス)やルイス・カスティーヨ(マリナーズ)、FAのジャック・フラハティらが候補に挙がるが、ローゼンタール記者は「どの投手もオリオールズのニーズには合致しないだろう」との見解を示す。 シース獲得のためにはトップ・プロスペクトの放出が不可避だが、シースは昨季のバーンズと同様、1年後にFAとなる選手である。2年連続で単年レンタルの投手を獲得するためにトップ・プロスペクトを放出するのは避けたいところだろう。 カスティーヨは3年6825万ドル分の契約を残しており、32歳という年齢もあって少しずつ衰えの兆しを見せている。また、マリナーズは対価として即戦力の野手を求めているが、オリオールズはジャクソン・ホリデイ、コルトン・カウザー、ジョーダン・ウエストバーグ、コビー・メヨ、ヘストン・カースタッドといった若手野手の放出に応じるつもりはないという。 FAのフラハティであれば、若手選手を対価として放出することなく獲得することができるが、フラハティは2023年のトレード・デッドラインでオリオールズへ移籍し、期待に応える活躍ができなかった。オリオールズのフロントオフィスにはそのときの悪いイメージがまだ残っているようだ。 よって、オリオールズは最終的には開幕前のエース補強を諦め、トレード・デッドラインで改めてエース級の先発投手の獲得を狙う可能性がある。バーンズの穴を完全に埋められないまま、今季の開幕を迎えることになるかもしれない。