松坂屋名古屋店が大規模リニューアル第1弾 若年層も意識、栄地区全体のにぎわい目指す
メ~テレ(名古屋テレビ)
名古屋・栄の老舗デパート「松坂屋名古屋店」が生まれ変わります。リニューアルしたフロアが20日から順次営業を始めます。 いまの場所に店を構えてから来年で100年の節目を迎える松坂屋名古屋店。 総売り場面積は「ハローなごや」にちなむ8万6758平方メートル。名古屋・栄地区を代表する、国内有数の巨大百貨店です。その名古屋店が大規模リニューアルして生まれ変わります。 約63億円を投じ、本館と北館合わせて8つのフロア、売り場の約3分の1を来年秋までに順次リニューアルする一大プロジェクト。 19日は第1弾となる本館4階フロアが報道公開されました。 ファッション界で注目の日本人デザイナーが手掛けるアパレルブランドや、日本の工房の技術が光るジュエリーブランドなど32店が軒を連ねます。 包装紙でおなじみ「カトレヤ」にちなんだ香りの仕掛けもーー。 「リニューアルオープンを記念して作られた松坂屋オリジナルブレンドの香り。カトレヤの香りと一緒にヒノキのベンチでゆったりくつろぐことができます」(メ~テレ 石塚莉子記者) アートを楽しめる空間もあります。見ているだけでも楽しい空間には、松坂屋ならではのこだわりが詰まっています。
若年層の顧客創出狙う
なぜ今、大がかりなリニューアルを仕掛けるのか。それは「新たな顧客創出」のためです。 「今までの世代のお客様にもアプローチできるが、もう少し下の世代のお客様へのアプローチも強くなる」(松坂屋名古屋店 斉藤毅 店長) いまの顧客の多くが60代前後だという松坂屋名古屋店。 客層を広げようと、20代後半以上など若年層を意識して、質が良く高揚感があるブランドを集めたといいます。 Q.ターゲットは 「値段の高い安いに関わらず、好きなものはどんどん買っていってもらえるお客様」(斉藤店長)
栄のにぎわい創出も図る
若い顧客を呼び込む工夫は、デパートの店内だけにとどまりません。 運営会社のJ.フロントリテイリングは、東京・大阪・福岡など7つの「重点エリア」の開発を進めていますが、その中でも最も重要視しているのが「名古屋・栄」エリアです。 名古屋店から徒歩圏にある栄の交差点前で建設中の高層ビル。上層階には高級ホテル「コンラッド」の入居が決まっていますが、低層部には高級感のある専門店などが入る計画です。 J.フロントリテイリングは、このビルなども含めて栄を変えていきたいといいます。 「名古屋のにぎわい、栄のにぎわいを創出するひとつのお手伝いができないかなと。グループ全体で街のにぎわいのハブになれるよう展開していきたい」(斉藤店長)