3代目「ティグアン」国内で販売開始! 487万円から。進化のポイントは?
フォルクスワーゲン ジャパンは11月19日、今年9月から予約注文を受け付けていた新型「Tiguan(ティグアン)」のメーカー希望小売価格を決定し、同日より販売を開始した。税込車両価格は487万1000円~653万2000円。ガソリンとディーゼルそれぞれに「アクティブ」「エレガンス」「Rライン」の3グレードを設定。全6グレードをラインナップ 【写真】フォルクスワーゲン 新型「Tiguan(ティグアン)」税込車両価格は487万1000円~653万2000円。 ティグアンは2007年の初代モデル導入以来、全世界で760万台以上の販売を達成し、2019年以降はフォルクスワーゲングループ全体のモデルラインナップの中でも、高い評価を得ているベストセラーモデル。7年ぶりのフルモデルチェンジで3代目となった新型ティグアンは、ボンネットの位置を従来モデルより高くすることで、SUVらしい力強さを強調すると同時に、空力性能も追求しcd値(空気抵抗係数)は0.33から0.28へと向上した。ボディサイズは全長4545×全幅1840×全高1655mm(Rラインは全長4540×全幅1860×全高1655mm)で、ホイールベースは2680mm。ちなみに最小回転半径は全車5.4mだ。 プラットフォームは、従来のMQBアーキテクチャーからさらに進化したMQB evoを採用。これによりアダプティブシャシーコントロール“DCC”から“DCC Pro”に、従来のマトリックスヘッドライト“IQ. LIGHT”が“IQ. LIGHT”HDへ、そしてインフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、上級セグメントの先端技術を数多く採用することが可能となった。 アダプティブシャシーコントロール“DCC”は、ボリュームセグメント初となる2バルブ独立制御式の“DCC Pro”へと進化し、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現する。内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ減衰力をコントロール出来ることが特徴です。新型ティグアンではこの技術を用いることで本来相反するダイナミックな走行と快適な乗り心地を、これまでにない高いレベルで両立した。スポーツモードではフォルクスワーゲンらしい軽快なハンドリングを、コンフォートモードでは快適なフラットライドが体験可能だ。 さらに“DCC Pro”は電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する“Vehicle Dynamics Manager”と組み合わされ、走行状況に応じて4輪独立で可変制御することで、定評あるフォルクスワーゲンの正確なステアリングレスポンスは、さらなる高次元へと達している。 従来モデルより設定されていたLEDマトリックスヘッドライトは、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載されたLEDの点灯・消灯を個別に制御することで最適な配光を可能とした最新のヘッドライトシステム。新型ティグアンにはさらに進化した“IQ. LIGHT” HDを「エレガンス」と「Rライン」に標準装備。片側1万9200個の高精細なマルチピクセルLEDを搭載し、従来よりも細かい制御が可能になった効果で、夜間や暗い場所での走行がより快適・安全になる。 進化した駐車支援システム“Park Assist Plus”では、ステアリング操作のみならず、アクセル・ブレーキの自動操作が可能となっている。 センターコンソールに配置されたドライビング・エクスペリエンス・コントロールは、オーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現。ベースグレード「アクティブ」以外の「エレガンス」と「Rライン」には空気圧式リラクゼーション機能を運転席と助手席に標準設定。 さらにオプションのレザーシートパッケージ装着時には、8種類のパターンから選択できる空気圧式リラクゼーション機能が運転席・助手席の両席に搭載される。またシートベンチレーション機能により、乗員とシートの間にこもった熱を逃し、快適性を維持するほか、外気温を検知してシートヒーター・ベンチレーションを自動的に作動するよう設定することも可能だ。 パワートレインはティグアン初となる1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステム(FWD)と、日本でも人気の高い2.0L TDIクリーンディーゼルエンジンにフルタイム4WDシステム4MOTIONを組み合わせた2機種をラインナップ。 1.5L eTSIガソリンターボ車には、150ps/250Nm発揮する最新世代EA211 evo2エンジン(直列4気筒)と7速DCT(DSG)を搭載。アクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)が強化され、4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して走行することで効率を高めている。走行中にエンジンの停止・再始動を行い、エココースティング走行に切り替えることも可能だ。フォルクスワーゲンの調べでは、これにより100km走行あたりで最大0.5lのガソリン節約に寄与するという。WLTCモード燃費は15.6km/Lと発表された。 また、回生ブレーキによる電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーと、オルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーター(18ps/56Nm)を組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムをティグアンとして初めて搭載。48Vベルトスタータージェネレーターはモーターとしても機能し、発進時トルクをアシスト。燃費向上に寄与するだけではなく発進・加速もサポートする。 一方、2.0L TDIディーゼルターボ車には、193ps/400Nmを引き出す直列4気筒のEA288 evoエンジンと7速DCT(DSG)を搭載。SCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを搭載。フルタイム4WDシステム“4MOTION”との組み合わせにより、力強い走りを実現している。WLTCモード燃費は15.1km/L。 グレードは1.5L eTSI、2.0L TDIそれぞれに「アクティブ」「エレガンス」「Rライン」の3グレードを設定。「アクティブ」は、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”やレーンキープアシストシステム”Lane Assist”、 レーンチェンジアシストシステム”Side Assist Plus”などの最新の運転支援システムを標準装備としたエントリーグレード。「エレガンス」はLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT HD”や運転席/助手席のシートリラクゼーション機能を標準装備。そして「Rライン」は全幅が20mmワイドになるなどの専用エクステリアを身に纏い、専用シートや20インチアルミホイールを装着している。 ●「ティグアン」モデルラインナップ 【1.5Lマイルドハイブリッド搭載FF車】 ・eTSIアクティブ:487万1000円 ・eTSIエレガンス:547万円 ・eTSI Rライン:588万9000円 【2.0Lディーゼルターボ搭載4WD車】 ・TDI 4MOTIONアクティブ:561万9000円 ・TDI 4MOTIONエレガンス:621万8000円 ・TDI 4MOTION Rライン:653万2000円 ※価格は消費税込み
MotorFan編集部