サントリーが天皇杯バレー2010年大会以来の決勝へ 高橋藍は攻守に活躍
◇天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権男子準決勝 サントリーサンバーズ大阪3―0ウルフドッグス名古屋(2024年12月15日 Asueアリーナ大阪) サントリーが昨年準優勝の名古屋を3―0で破って決勝に進出した。大阪開催の天皇杯は22日に大阪ブルテオンとのダービーマッチで覇権を争うことになった。サントリーが優勝すれば2010年大会以来となる。 SVリーグでサントリーと名古屋は12月7日、8日に対戦したばかり。サントリーは7日の初戦を1―3で落とし、翌8日は3―2で競り勝った。順位は名古屋が3位でサントリーは4位。実力が拮抗している相手に快勝して“日本一”にまた一歩前進した。 ドミトリー・ムセルスキー(36)が22得点。高橋藍が16得点で続いた。バックアタックは5回撃って4得点。サービスエースとブロックでそれぞれ2点ずつ奪った。15回受けたレシーブ成功率も60・0と高く、攻守にわたって活躍した。「相手の強いサーブに対してサイドアウトをしっかり取れた。自分がサーブの時には前衛にディマ(ムソルスキー)がいて、小野寺選手がいて、AJ(デアルマス・アライン)だったりがいるので基本的にブロックは揃っている。自分は無理せず、相手のローテーションを確認して崩して(攻撃の)枚数を減らすことなどを意識して打ってます」と高橋藍。サーブの攻防が明暗を分けた。 高橋藍以上に目立ったのはセッターの大宅真樹(29)。1メートル78の大宅を狙うアタックを2本ブロック。小野寺太志(28)と6本のセンター速攻を決めた。加えて第1セットにはブロックで残っていたオポジットのムソルスキーにAクイックを上げて得点。会場がどよめいた。「ディマが入ってきているのが見えたので。(近くにいた)鬼木選手とかぶったとしてもディマは大きいので。逆にディマが対応してくれた」とひらめきで決めた速攻を振り返る。 「天皇杯ではいい結果を残せてなかったので、決勝に進めたのは嬉しい」と大宅。22日の決勝戦はSVリーグ開幕カードで連敗した大阪Bに借りを返す絶好の機会となる。