【100歳の100の知恵】悪口を言うときの人の顔は、醜くゆがんでいる。悪口や噂話にかかわらず、価値観を共有できる人と、風通しがいい人間関係を大切に
101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。 * * * * * * * <100歳の100の知恵 94> ◆<私のしないこと十訓>『悪口や噂話には、なるべくかかわらない』 私は、人の悪口や噂話には加わりません。たまたま場がそういう雰囲気になったときは、「ちょっと失礼しますね」と、自然に席をはずすことにしています。 どうしてもその場を離れることができない場合は、うまく話をそらすか、決して同意するそぶりを見せずに、なんとかやり過ごすようにします。 そのうち相手も張り合いがなくなるのでしょう。私には言ってこなくなります。 悪口を言うときの人の顔は、観察すると、醜くゆがんでいるはずです。相手をおとしめるような噂話をしている人たちの顔も同じです。 頻繁にそういう顔をしていると、その表情が顔に刻み込まれ、いずれ意地の悪い顔つきになってしまうことでしょう。 噂話が好きな人は、その場で一緒に盛り上がっていた人のことも、また別の場で噂するはずです。悪口も然しかり。 そういう人とは、かかわらないのが一番。価値観を共有できる人と、風通しがいい、ほどほどの人間関係を大事にするだけで充分だと思います。
吉沢久子
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