「自立」が「幸福」のはじまり 組織に属さず働く「フリーランス」と企業のマッチングサービスを提供 「Hajimari」木村直人社長
「ITのほか、人事や財務、マーケティングなどもあります。上司の代わりに仕事をしたり、上司の面談をしたりするというメンターのマッチングもしています」
――フリーランスの最近のトレンドは
「数で言ったらITの人が多く、徐々にいろいろな職種に広がっている感じがあります。僕らの中でいうと、マーケッターがフリーになる数が増えています」
――フリーランスになる人が増えた背景は
「ちゃんと力があれば、自分が望むような働き方や報酬を得られるケースが増えている部分があるので、『正社員か、フリーランスか』という中から、フリーランスの道を選ぶという人が少し増えています。僕らも『こんなにいるんだ』という実感があります」
――御社でもフリーランスが活躍しています
「従業員数が190人ぐらいで、それとは別に100人ぐらいのフリーランスの人が、ほぼ全職種で働いています。マーケティングの部署は正社員が2人ですが、フリーランスが10人以上で、すごく成果が出ています。管理部門もフリーランスの人が圧倒的に多いです。特にユニークなのは、上司の代行的なメンターだけでも10人以上いることです」
――今後の事業目標は
「『2035年までに真に偉大な〝自立〟創造企業になる。』というBHAG(社運を賭けた大胆な目標)を掲げています。社内と社外の両方に自立を創造していきたいと思っていて、Hajimariを選んでくれた仲間が全員『今が幸せだ』と言ってくれるのが1つと、もう1つは、フリーランスの人たちの幸福度を高め、企業が新しい人材獲得手法を使ってくれることでサービスが伸びていくことなどです。それに足る世の中への影響力として、35年に1000億円の売り上げと150億円の営業利益を出すという目標を掲げています」
■今年の「ドリームリスト」はハーフマラソン
【メンター】別の会社の社長らと月に1、2回セッションを行い、相談に乗っている。
「実は2、3年前に、売上高500億円ぐらいの企業の社長さんに、メンターになっていただきました。『君の今のフェーズだとこういうことが起きるよ』とか、『こういうことをやらなくちゃいけないよ』ということをだいぶ解像度高くやっていただいて、それが今すごく活きています。自分も恩返しをしたいなとか、自分たちもメンターと企業を結ぶサービスをやっているのでやっているというかたちです」