「自立」が「幸福」のはじまり 組織に属さず働く「フリーランス」と企業のマッチングサービスを提供 「Hajimari」木村直人社長
【トップ直撃】 組織に属さず働くフリーランスを保護する新法が先月1日、施行された。フリーランスと企業のマッチングサービスを提供する「Hajimari」の木村直人社長(43)は、新法施行を「フリーランスの方々の認知度が広がった」として、業界のチャンスと位置付ける。フリーランスの職種はITを中心に広がっているといい、労働市場の変化を強調する。 ――新法の影響は 「フリーランスの方々が比較的働きやすくなることが前提の法律で、できた背景には、世の中でフリーランスのニーズが増えるなど、その影響が大きくなっていることがあると思います」 ――業界での新法の受け止めは 「フリーランスの方々が、国も含めてちゃんと認知されていることが僕らにとって重要です。そういう人たちが世の中にいるというなかで、いろんな政策が動いていくことになるので、認知されていることが業界のプレーヤーにとってはポジティブだと思います」 ――会社の業務内容は 「僕らのお客さまはシンプルに2種類います。登録してくださって仕事を探すフリーランスの人たちと、そういった人材を使いたいと思っていただく企業です。僕らの仕事は両方を探して、合った仕事をマッチングしていくことです」 ――具体的にどうつなぐのですか 「例えば、ある企業がITのシステムを新しく作っていくとき、『こういうエンジニアが何人ほしい』という話をいただくと、案件にマッチする能力を持っている人たちを登録ユーザーから探して結び付けています」 ――御社の特徴は 「僕らの場合は面談して、人がマッチングしていく形をとっています。ITから始まって、いろいろな領域のフリーランスの方々を束ねていて、全部を合わせると登録者数は10万人を超えました。僕らのサービスから案件を受けてくださっている数は、月に1400~1500人ぐらいで、お支払いしている金額の平均は、年収に換算して900万円から1000万円ぐらいになっています」 ――サービスでカバーする職種は