創業70年以上の老舗婦人服店が破産手続き開始 負債は約3700万円 一時は百貨店などに出店も消費低迷や通信販売の影響受ける
民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、長野市で創業から70年以上が経つ老舗婦人服小売店「ヴォーグ」が11月21日に長野地裁から破産手続き開始決定を受けたことがわかりました。 ヴォーグは1950(昭和25)年に設立された婦人服の小売店です。 長野市の中心繁華街だった権堂町に自社所有の店舗を構えていましたが、本店敷地上に建設されたイトーヨーカドー長野店の開店を機に1978(昭和53)年に同店のテナントとして入店しました。 1986(昭和61)年に長野駅前のながの東急百貨店、1998(平成10)年には長崎屋長野店(当時)に出店するなど積極的に展開し、1999(平成11)年5月期の年間売上高は約4億5900万円を計上していました。 しかし、個人消費の低迷や競合の激化、通信販売の台頭等の影響で不採算店の閉店により売り上げは低迷、収益も悪化していたということです。 2020(令和2)年6月にイトーヨーカドー長野店が閉店したため、店舗は長野駅ビルのMIDORI長野店のものだけになっていましたが資金繰りがひっ迫、先行きの見通しが立たなくなり、2023(令和5)年9月には事業を停止していました。 負債は約3700万円と見られています。
長野放送
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