「2024年物流問題」で揺れる現場の生の声を清水和夫が聞く。働き方改革を自動運転やトラックGメンが救うとは?
明日欲しいものは本当に明日必要か?
吉田:究極の極論で、日本はどこでも蛇口をひねったら水が出てくるじゃないですか。電気もあるし。じゃ究極、注文してすぐ来なくちゃいけないって言ったら薬か血清か。それ以外ってなくて死ぬものというのはまぁないじゃないですか。もっと皆さんが大らかな気持ちで待っていただいてリードタイム(※工程や作業の始めから終わりまでにかかる所要時間、期間)が伸ばせると、ちょっとでもマシになるのかな。 清水:ということでございますので、この私のYouTubeを見ている皆さんも、ポチって買った時に「すぐ持ってこいよ!」じゃなくて、その見えない物流のところに今まで凄い負荷がかっていたということです。それを知らずして私たちの生活っていうのは成り立たないので、こういう現状を知ってもらうというのは大事。 清水:ふたりともラリードライバーなんだけど、今日はかなり真面目な話! 吉田:いや~こういう話をすることなど、なかなかないです。 清水:多分、業界の方とか行政の方も見てくれているんじゃないかなと思うので。
中小企業の声はどうやって届けるのか? トラックGメンも登場!
清水:先ほど労働基準法だから厚生労働省と国土交通省、補助金があるから経済産業省も絡むのかな。やっぱりそういう政府ベースの委員会も2024問題をやっているんだよね。そういったところに中小企業の代表者の声っていうのは届くんでしょうか。 吉田:なかなか難しいですね。業界新聞とか見て「そういう話がされました」というのが出てくるのも、例えば日通のNXロジスティクスさんとかロジスティードさん、日立さん、ヤマトさんとかなので。ただ、そういうところの下にい~っぱい中小企業を使っているので、現実を話しないと。実はその間に3つも4つも搾取する業者が噛んでた…なんていうこととか、なかなか上の方はわからないと思うので。 清水:そういう声というのは、上に上げるルートなどがあるんですか? 吉田:今、「トラックGメン」というのができまして。要は運賃交渉に応じてくれないとか、不当な買い叩きをしているという業者へのGメンができたんです。そこに対して問題を言うと、公正取引委員会が調べて勧告するという。ついこの間もヤマトさんと王子マテリアさんとかがそれに名前が出ちゃった。そこは結構本気にやっておられるみたいです。 清水:なるほど。現場の声がちゃんと政府というか、その委員会とか有識者に届くような仕組みを作らなければいけない。そのくらいのことだったらわずかながら私も力になれるかなと思います。 このYouTubeチャンネルを使って皆さん、物流問題というのは目の前には見えてはいないですけど、見えないところでこの問題がひしひしと慢性的に、日本の産業競争力というのかな、生活、働き方を脅かしている。そんな風に感じたので、またなにか吉田さん、機会がありましたらよろしくお願いいたします。 https://youtu.be/HCFOKeX1kxA?si=Mg3roQlEYe988-Sb
清水和夫