■大陰唇や小陰唇のマッサージは、お尻側からおへそ側に向かって流す なぜなら、フェムゾーンの神経や血管は、後ろから前に向かって走っているからだ。前から後ろにではなく、フェムケア用オイル（できればエストラジオールが配合されたもの）などをつけて、大陰唇はまんべんなく。小陰唇も指で挟んで、後ろから前に。

■腟口と肛門の間、会陰も血流が滞りやすいので、左右に指を動かして、優しくマッサージをしよう。

■腟の萎縮が気になる人は特に、フェムケア用ジェル（できたら乳酸菌配合のもの）やオイル（できたらエストラジオール配合のもの）を腟のまわりに塗ったあと、腟の中まで指を入れて、腟壁の内側を前後左右押してマッサージしよう。 《腟まわりと下半身を温めるマッサージ》

腟まわりと下半身を温めるマッサージ

（左）膝から太ももの付け根まで、太ももの内側をギュッと押し上げるように、4本指をそろえて老廃物を流す。 （中）両脚の間から両手を入れ、お尻の下から太ももの付け根に向かって後ろから前へそけい部に沿って、次に太ももの付け根の内側から外側に向かって、ギュッギュッと4本指でマッサージする。左右それぞれ行う。 （右）恥骨からおへそ、脇腹に向かってそれぞれ下から上に、4本指で優しくマッサージする。 《簡単！　骨盤底筋ケア》 1．息を吸いながら腟を引き上げる。一緒にお尻の穴も。 同時に子宮と腟を一緒に引き上げるイメージで。これを5秒。 2．1を1日合計5分。電車の中でも、家事をしているときでもOK！ 「座っていても、ベッドの中でもかまいません。ぜひ続けてみてくださいね！！」 【教えてくれたのは】 富永喜代さん 医学博士。日本麻酔科学会指導医。富永ペインクリニック院長。1993年より聖隷浜松病院などで麻酔科医として勤務、2万人を超える臨床麻酔実績を持つ。2008年愛媛県松山市に富永ペインクリニックを開業。全国から患者が訪れ、のべ23万5000人の痛みを治療し、性交痛外来では、5000人のセックスの悩みをオンライン診断している。大人の性の悩みを解決するYouTubeチャンネルの登録者数は25万人。 撮影／天日恵美子　角守裕二（花）　イラスト／内藤しなこ　グラフ／小柳東子　取材・原文／井尾淳子