ヤフーの小澤隆生元社長がスタートアップ投資で狙う「爆発的成長」の全貌、「日本のM&Aを10倍にしたい」
■年末には麻布台ヒルズへ移転 ーー1LDKのままで続けますか。 さすがに狭いので、麻布台ヒルズの「TOKYO VENTURE CAPITAL HUB」に入居する予定です。森ビルさんに誘っていただきました。工事に時間がかかるようですが年末までには引っ越す段取りになりそうです。でも、ここはここで居心地がよくて、ここでもいいかなとも思っていて。 ーー勝率のイメージは? 全勝を目指していますよ。僕らは確率をすごく高めたいと思っているファンドです。リターンという点では100社やって1社が2社でかなりのリターンを稼ぐことになるかもしれないけど、その場合でも98社負けていいとは思っていない。
過去の実績を振り返ると、YJキャピタルは19社に投資して11社上場してるので、上場確率が50%を超えているんですね。本当のレイターだけやってるベンチャーキャピタルだったらこういう勝率もあるかもしれないですが、YJキャピタルは創業投資を3社やっていて、そのうちの2社上場してる。勝率が恐ろしく高かった。M&Aという出口も考えると、今度はもっと勝率が高くなります。 日本のM&Aを10倍にしたい。そしてスタートアップエコシステムを活性化し、事業会社の非連続な成長を応援したい。いいことしかないんじゃないかな、と思っています。
山田 俊浩 :東洋経済 記者