老舗の風情と現代の融合! 百名店に選出された「鰻はし本」がリニューアルオープン(東京・日本橋)
またタレは、橋本氏自身が焼き上げる鰻に合うタレを追求。鰻の脂に合うよう、キリリとした中に甘みを感じるタレに仕上げています。鰻のおいしさを際立たせる米にも厳選し、石川県産を中心に、国産コシヒカリを使用。品種だけでなく、水分量や炊き方にもこだわり、もち米をブレンドしてやや硬めに炊いているそう。タレとしっかり絡み、それでいてべたつかず、口に含んだ時にはらりとほどけていきます。
メニューは自慢の「うな重」(い)4,070円、(ろ)5,280円、(は)6,930円を、鰻の大きさに合わせて用意。艶やかにふっくら焼きあがった鰻は香ばしく、もっちり感のある米と共に口に入れれば、思わずうなるおいしさです。
他にも「肝焼き」880円や「ひれ焼き」770円、「くりから焼き」825円など、鰻のいろいろな部位を串焼きで提供。「うまき」1,950円や「骨せんべい」550円など、鰻店ならではの酒のあてや、「板わさ」880円、「九条ねぎのぬた」880円など一品料理も用意しています。また同店の魅力を存分に堪能できるコースも9,900円と13,000円の2種類あり、こちらは前日正午までの予約が必要です。
臨場感のあるカウンターができた新店舗で、江戸前鰻の味を楽しみに足を運んでみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『・うな重 い 4,070円 ・肝吸 440円 目の前に広がる光景は見ていて実に飽きない。 炭台の隣にはタレ壺、そして蒸し露が並び、タレに漬けて焼かれると芳ばしい香りと共に立ち上がる音がグッと空腹を刺激する。
待つこと30分で着重となりました。この日の鰻は鹿児島産とのアナウンスを添えて。 漆黒のお重には黄金色の家紋のみのシンプルなデザイン。 蓋を開けると、一瞬にして豪華さを放つ表情へと変わり、器の縁の模様とその均一で穏やかな飴色に滲んだタレで艷やかなフォルム。 箸で持ち上げようとする軽い力だけでも、すぐに解れるほどにデリケートな身。 一口運ぶと、タレのほんのり伝わる甘みと醤油の風味を醸すように、後味のキレでしっとりと伝わる上品な身の旨味と多幸感。驚くことに皮目を全く感じさせない身にフィットした食べ心地が特徴的で、ただふわふわとした口どけではなく、その過程で繊維から旨味を伝えてくれるかのよう。 そこに合わせるお米は驚くほどに粒立ちがよく、上層のみタレに染まった抜群の解け。 甘みはさほど強くないため、鰻の味わいに重きを置いた寄り添うバランス感。 後半に山椒を乗せれば、きめ細やかな青みが良く乗り、後押しする痺れが粋な余韻へとつなぐ。 肝吸いはクリアな味わいの中に仄かに感じる芳ばしさ、フレッシュな口当たりの肝はエグみすら感じさせない。 通常、うな重の一番安いものを頼むと、量などどこか物足りないことが多々あるが、こちらはスタンダードなものでも上質な1尾で満たしてくれる。 また驚くことに半分ほど食べ進めてもお米が冷めにくく、最後まで大変おいしく頂けました。 1階だけでもフロアに4名のスタッフが配置された潤沢なオペレーションで、次々と訪れるお客は当然ながら予約をされて楽しみに訪れる方ばかり。 また炭台に面したカウンターは少しの灰が舞う程度で煙や匂いは全くといっていいほど気にならないばかりでなく、6名の職人が引き立てるライブ感が堪らない。 鰻と向き合う空間がつくられ、そして伝統を重んじた江戸焼うなぎをお重に込めて。 再始動された「鰻 はし本」の魅力をお試しください』(中目のやっこさんさん)