「本当に幸せな野球人生」退任の星稜・林和成監督 選抜高校野球
第94回選抜高校野球大会は第9日の28日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝があり、星稜(石川)は国学院久我山(東京)に2―4で敗れ、石川県勢としてセンバツで初の4強進出はならなかった。今大会を最後に3月末で退任することを発表している林和成監督の試合後のコメントは次の通り。 【国学院久我山vs星稜 熱戦を写真で】 ◇「終わったな」という一言 星稜・林和成監督 前半勝負で点を取っていくぞと言っていた。好機で点を取りきれず、この結果になった。継投したマーガードは思い切り真っすぐを投げていた。本塁打を打たれたが打者が素晴らしかった。 (監督生活が終わる今の心境は)「終わったな」という一言ですかね。 本当に幸せな野球人生だったな、と。今の選手にも卒業生にもいい経験をさせてもらった。甲子園のこの景色を見るのも最後だなと思って、目に焼き付けました。甲子園は生徒を成長させてくれる場所でもあり、野球の素晴らしさを感じさせてくれる場所だった。 試合後に選手たちが「すみません。すみません」と言っていたが、「何を言っているんやと。お前たちはこれからやぞ」と声をかけた。 (監督人生を振り返ると)10年で10回甲子園にいくことを目標にしていた。春夏で20試合以上、試合をさせてもらった。十分過ぎるほど選手たちに助けてもらって、本当にいい経験をさせていただいたと思う。 (選手としてもセンバツ準々決勝で敗れた。8強の壁は)どこかでは越えなければいけない壁。毎年、甲子園で勝ち上がることは簡単ではないと思う。この壁はまた次の世代に頑張って越えてほしい。 (今後については) 高校野球の一線からは距離を置く。でも野球を嫌いになったわけじゃないので、一ファンとして高校野球を遠いところから見ていきたい。 理想通りに行ったかどうかは分からないが、生徒たちはいつも一生懸命やってくれている。欲が深いので100%とはいかないが、子供たちはしっかりと理解してやってくれていた。 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。