【日本市況】円が上昇、米CPI前に買い戻し-債券は中長期債が下落
財務省は午後4時から国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)会合を開催する予定で、来年度の国債発行計画を巡る話し合いに注目が集まっている。三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは「一般会計の予算規模が見通せない段階で、市場を動かすような具体的な情報はないだろう」とみている。
新発国債利回り(午後3時時点)
株式
株式は米CPIの発表を前に積極的な売買が見送られ、指数は前日終値付近で推移した後、小幅高で終了した。防衛新税を創設との報道や一部企業の大型受注が判明したことを受けて防衛関連銘柄が買われ、金融も上昇した。
松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは「トランプ相場が一段落して上値を追う動きが乏しい一方、中国の金融緩和の方向性も出てきており、下値を試す状況でもない」と述べた。
売買代金上位では川崎重工業やIHIなどの防衛関連株が大幅高。米金利上昇を背景に三菱UFJフィナンシャル・グループなどの金融株も買われた。半面、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けディスコやレーザーテックといった半導体関連株が下げた。
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Hidenori Yamanaka, Saburo Funabiki, Hideyuki Sano