アイザック・ジュリアンの個展「Ten Thousand Waves」が、エスパス ルイ・ヴィトン大阪にて開催決定
世界的なアーティストの個展
エスパス ルイ・ヴィトン大阪にて、イギリス人アーティストのアイザック・ジュリアン(1960~)による個展「Ten Thousand Waves」が、3月27日~9月22日に開催される。これは、世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンで展開されている「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環だ。 アイザック・ジュリアンは、ポスト・コロニアリズムを取り上げる作家として注目を集めてきた。ビデオを社会活動の表現手段として用いる、イギリス人映像作家たちによるムーブメントを牽引する1人だ。本展では、20世紀の作品に特化した芸術機関「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の所蔵コレクションより、巨大ビデオインスタレーション《Ten Thousand Waves》(2010)が日本初公開となる。 中国文化へのオマージュとして、役者や場所、時代の混じり合うポリフォニーを立ち上げるこの作品は、2004年にイギリス北部で違法就労の中国人労働者23人が潮流に巻き込まれ命を落とした、モーカム湾の遭難事故に端を発して制作された。ジュリアンの過去数年間にわたる中国の美しい旅の記録のように見えるが、ただそれだけではない。書道や映画、そして様々な神話が交差する地点で、強制的な移動と移民の問題に向き合っているのだ。 開館時間は、12:00~20:00、入場無料。
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