中学受験に向いていない子の特徴とは?「子どもの個性」に合わせた進路選択
受験塾の選び方、2つのポイント
受験塾を選ぶ際のポイントは2つです。 1つは実績を見るということ。実績があるということは受験対策のノウハウがよいと判断できます。もちろん、実績を見るときには、合格者数だけを見るのではなくて、きちんと分母も見なければなりません。何人中何人が入っているのかということです。 たとえば、1万人もいるような塾でしたら、たとえ何十人かが開成中学に受かっていたとしても、それほど大したことはないということになります。ですから、分母も含めて実績を見るということが必要です。 また、できない子をどの程度伸ばしているのかというデータを出している塾もありますので、そういうことも実績の一つとして見極めるべきでしょう。 いまは塾同士の競争が激しいので、「このぐらいの成績の子をこの学校に受からせました」とか、「わからないことを残さないように個別に指導しています」とか、「何時までかかっても、納得がいくまで教えます」という説明をしてくれるはずです。 そのときに、「入塾時とその後で、どのくらい成績が伸びた実績がありますか」と聞いてみて、そういう情報の開示が進んだ塾を選ぶとよいでしょう。 また、トップ校だけでなく、二番手、三番手の中堅校の合格実績もあわせて確認しておきましょう。誰もがトップ校に行けるわけではありません。途中で、第一志望を中堅校に切り替えることもあるでしょう。名門塾の中には、中堅校対策がすっぽりと抜け落ちているところが意外と多くありますので、あらかじめ調べておきましょう。 2つ目のポイントは、自分の子どもの能力に合った塾に入れるということです。一流中学への高い合格実績を誇る塾であっても、自分の子どもにとって、過度の背伸びをさせるようだと逆効果になります。塾に入ったとたんに、いきなり「わからない」「ついていけない」という体験をさせるのはよくありません。
和田秀樹