仰星、終盤に意地の2トライ…7度目優勝ならずも「最後まで戦い抜けた」 高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会は7日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝が行われ、桐蔭学園(神奈川)が東海大大阪仰星(大阪第2)を40―17で下し、2大会連続5度目の優勝を果たした。 ◇ 後半、30点以上離されても、東海大大阪仰星はチーム一丸のプレーを続けた。 25分にスクラムからの連続攻撃でWTB隅田がトライ。30分には自陣から、相手の激しいタックルに倒されてもボールをつないで敵陣へ入り、最後は短いパス回しで途中出場の菊池が右中間にトライを決めた。最後に意地を見せ、共同主将のフランカー青野は「いろんな奴がいるのに、一つになってきたチーム。それがトライにつながった」と振り返った。 ただ、終盤までは相手ペースにのまれた。前半は0-12と無得点。後半4分に7点を返した後は、強力なモールの威力と素早い展開に振り回され、立て続けにトライを奪われた。湯浅監督は「プレーに思い切りがなかった。この経験を生かさないと」と目を赤くして話した。 共同主将のSO吉田の目にも涙が光った。「こちらの準備より相手が上だったが、このメンバーで最後まで戦い抜けたのは最高の財産」。7度目の全国制覇の夢は後輩たちに託した。(鮫島敬三)