30年超ぶりに卓球を再開 58歳で五輪初出場を果たしたチリ代表選手の軌跡<パリ五輪卓球競技>
<パリ五輪卓球競技 2024年7月27日~8月10日 場所:サウスパリアリーナ4> 27日、パリ五輪卓球競技が開幕し、女子シングルスの予選にヅォン・ジーイン(チリ)が出場した。 中国出身のヅォンは、1966年生まれの58歳。9歳で卓球を始め、その後中国でプロ選手としてプレーするも、20歳でいったんは現役を引退。その後、卓球の指導員としてのキャリアをスタートさせるためにチリに移住し、移住後は選手として卓球をする機会はなくなった。 しかし、2020年に約30年ぶりに競技レベルで卓球を再開すると、数年後にチリのナショナルチームに選出。そして、2023年にはチリ代表としてパンアメリカ選手権に出場すると、2024年5月のパリ五輪アメリカ大陸予選を勝ち抜き、57歳(当時)にして五輪出場権を初めて獲得した。 試合は、ヅォンが第1ゲームを11-4で制して好スタートを切るも、続く第2ゲームを12-14で落とすと、その後は3ゲームを連取され、ゲームカウント1-4で敗戦。五輪初勝利と、本戦出場は叶わなかった。 しかし、30年以上のブランクがありながら58歳で五輪出場を果たしたヅォンの偉業は、今後も語り継がれていくことだろう。
パリ五輪女子シングルス予選
ヅォン・ジーイン(チリ)1-4 マリアナ・サハキアン(レバノン)〇 11-4/12-14/5-11/3-11/8-11
ラリーズ編集部