【DeNA】伝説のOB“ライオン丸”シピン氏がセレモニアルピッチに登場!「ホエールズのユニを着たことが誇り」と感慨
田代氏はプレー面で印象に残っている点は、「ゴロの取り方はものすごく勉強になった。 一緒にノックを受けると、シピンさんはボールがグラブに入ってくる。俺は取りに行くんだけどね。それで僕は基本練習をキャンプの時にずっとやらされたので、それは1番大事だったですね」とダイヤモンドグラブ賞を2度も受賞した匠の技に驚愕を受けたと懐かしんだ。 77年を最後に移籍したことに「本当に強い大洋からトレードになった時は、最初は本当に残念でした。今でもそうかもしれないですけども、巨人のユニホームっていうのは、伝統のあるユニホームで、着たいと思う選手は多いかもしれないんですけども、自分にとっては私を大切にしてくれたホエールズのユニホームは、自分にとって大事なユニホームです。本当にホエールズのユニホームを着られたことを誇りに思っています」と大洋に対するリスペクトを強調した。 時を経て指導者となった田代氏に「選手としても素晴らしい方ですし、コーチとしても素晴らしい方です。アメリカだとすべて全力プレーをするっていうのは、いまや難しいですけど、日本だとすべて全力プレーをしてる姿が目につきます。やはりそういう姿勢も、田代さんの指導のおかげでもあるのではないかと思います」と頷きながら、「田代さんに教えてもらえる選手たちは、本当に羨ましいというか、光栄だなと思います。田代さんからもらったものを選手は活かして、またそれを次の世代につなげてくれたらと思います」とエールを送った。 1971年に来日し、72年と73年にベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞を2年連続で受賞。75年には34本塁打をマークし、攻守に渡り多大な貢献を果たしたレジェンドのシピン氏。終盤の負けられない戦いの真っ只中、ベイスターズはライオン丸の心意気を、力に変えていく。 取材・文●萩原孝弘
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