兵庫県議会百条委へSNSで中傷、委員長宅前で「出てこい」声上げる動画も…辞職議員「身の危険感じた」
百条委は6月、内部告発問題の真相を究明するために設置された。斎藤氏への証人尋問は8~9月に2回行われ、奥谷氏らが斎藤氏を問い詰める様子がネット中継された。
斎藤氏への尋問は今月25日に3回目が予定されているが、斎藤氏には当日、公務が入っており、延期される可能性もある。
百条委は今後も斎藤氏の疑惑の検証を進め、調査報告書をまとめる方針。ただ、県議からはSNSで中傷を受けることを心配する声が出ている。
ある中堅県議は「委員会の発言をSNSで意図的に切り取られて投稿される危険もある。質問するのも萎縮(いしゅく)してしまう」と語る。
法政大の白鳥浩教授(現代政治分析)は「誰でも発信可能なSNSでは、一部の悪意が増幅して深刻な事態につながる可能性がある。百条委の委員に対する中傷は、調査活動の萎縮を招く懸念もある。健全な民主主義のためにも、何らかの対策を考える必要がある」と話す。