<漫画>勉強を“させられすぎて”精神が崩壊する子供たち…後を絶たない“教育虐待”の実態
「YouTubeかゲームしかしない」子供は…
――最後に、今まさに“教育虐待”を受けている子供たちに伝えたいことは。 石井:漫画化したのは、“教育虐待”の被害を受けている子供たちに、自分たちがされていることは虐待なのだと気付いてほしいからです。そもそも被害を受けていることすらわからなければ、誰かに相談することもできません。うちの家庭はおかしいのかもしれないと認識することで本人の生き方が変わるはずです。 そして、親たちにとってもブレーキになればと思っています。子供が苦しんでいるのに気付いていても、すでに受験に多額の費用をつぎ込んでいれば、なかなか途中でやめることができないかもしれない。でも、子供を信じてあげてほしい。よく親は「うちの子は放っておいたらYouTubeかゲームしかしない」と言いますが、もし本当にそうなら、すでにその子はおかしくなっています。必ず子供は自分で好きなものを見つけて歩んで行きますから。 <取材・文/中野龍> 【中野 龍】 1980年東京生まれ。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経てフリーランス。通信社で俳優インタビューを担当するほか、ウェブメディア、週刊誌等に寄稿
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