虎のソナタ ダンカン予想、外れろ! 虎助っ人は虎投にだけ強い!?いやいや他球団も打ちます
阪神秋季キャンプ(9日、高知・安芸)朝、サンスポ東京版のコラムでもおなじみのダンカンさんから電話が入った。 【写真】アルナエスの肩に手を回して話しかける藤川監督 「阪神は紅白戦ですね。たぶん、デビュー戦のアルナエスが打つと思います。昔から阪神の新外国人は阪神の投手をよく打つんですよ。打ってくれるのは有り難いですが、他球団の投手を打てるかどうか、藤川監督がしっかり見極めてほしいですね」 阪神ファン歴60年以上(要するに生まれたときから虎党)のレジェンドは記憶も抜群だし、見方もシビアだ。 予言どおり、第1打席でアルナエスが中前打を放った。さすがだ。ただし、阪神の投手しか打たない打者に見えない。ダンカン予想、外れろ! 「打ち方がビシエドみたいですね」 当番デスク・阿部祐亮は太鼓判を押していた。今季まで中日に在籍した超優良助っ人に通ずる何かを感じたのだろう。 ベールに包まれた新外国人が、このまま打ちまくって、来春キャンプでレギュラー争いを繰り広げたら、これはまさに藤川新監督のお手柄だ。 この日の紅白戦は、CS放送のナマ中継がなかった。その事実に気付いたデスク阿部が困っていると、頼れるトラ番キャップ・新里公章が助け舟を出した。 「虎テレ(阪神球団の公式動画サービス)なら、見られると思いますよ」 朗報により、阿部はプレーボールからゲームセットまで、ナマ配信でタテジマ戦士の戦いをすべてチェック。〝ビシエド〟の印象も、虎テレのおかげだ。 便利な世の中だ。今や、12球団の公式戦すべてが、ナマで見ることができる。デスクも、自分の目で確認して、現場の報告と総合して、紙面づくりの判断を下せる。 昔は、ナマで見られる試合数なんて限られていた。昔のデスクは大変だったと思う。 藤浪晋太郎が阪神に入団した直後のこと。3月に練習試合を行った。対外試合初登板。これがナマ中継が一切なし。慌てたのが当日のデスクだ。 「試合開始から、電話をつなぎっぱなしにして、一球一球、実況で報告しろ」 実に邪魔くさい指令を出した。現場キャップは上司の命令には従うしかない。