練習場は風通し良好、ただしスタジアムは…? 残暑の敵地サウジ戦に板倉滉「試合の入りでリズムを作れれば」
北中米ワールドカップアジア最終予選第3戦のサウジアラビア戦(10日・ジッダ)を控える日本代表が7日、ジッダの練習施設で始動した。午後6時30分の練習開始時点でも気温は31度を計測し、残暑の厳しさを感じさせた一方、練習場は風が通るため体感温度は高くなく、選手からも「思ったよりも涼しい」という声が次々に聞かれた。 【写真】伊東純也ら欧州組9選手の秋冬コーデに大反響「黒髪もステキ」「これはずるい」「まじ俳優レベル」 7日の練習後、報道陣の取材に応じたDF板倉滉(ボルシアMG)も「ヨーロッパとの気候の違いはだいぶ感じているけど、練習をやってみて思っていたより涼しい印象があった」と冷静。9月の酷暑の敵地で行われた前節バーレーン戦(○5-0)を引き合いに「前回のバーレーンよりいいんじゃないかと思う」と前向きに語った。 もっとも、2021年10月のカタールW杯最終予選・サウジアラビア戦(●0-1)でベンチ入りしていた板倉に予断はない。コロナ禍で行われた前回の試合では、試合直前に収容人数100%の入場解禁が決まり、完全アウェーの中で行われたが、風が通りにくい形状のキング・アブドゥラー・スポーツシティは厳しい蒸し暑さに包まれ、日本の選手たちが激しい消耗を強いられた過去がある。 そのため板倉は練習場の気候にも惑わされず、「スタジアムに入ると熱気があって、風が通らないという話も聞いているので確認しないといけない」と強調。その上で「試合の入りで自分たちの100%を持っていくことができれば。入りでリズムを作れれば身体もいいリズムに入ってくるし、チームもいいリズムに入ってくると思うので、こういう気候だからこそ入りはぬるっと入らないようにしていきたい」と冷静に展望した。 また中東でのアウェーの戦いにも「ホームで同じ相手とやるのとアウェーでやるのとは全然違う。勢いは間違いなくあると思う。まずは勢いに飲まれず、自分たちの時間を作るように意識してやっていきたい」と準備し、「押し込んだ時間を作れたとしてもカウンターの一発とか、個の力も持ち合わせているので準備しないといけない」と警戒を怠らなかった。 今回のシリーズはサウジアラビア、オーストラリアとの強豪2連戦。板倉は2試合のテーマについて「まずは勝つところ」と断言する。 「全然綺麗なサッカーをしようとは全く思っていないし、綺麗なサッカーで勝てるとは思っていない。球際、切り替えのところをやらずして勝てることはない相手だと思うので、とにかくそこで勝つこと。その中で試合の流れを見て、アウェーのサウジの難しさもわかっているので、賢くやっていければ」と意気込んだ。