電気代補助が再開も…苦しいシニアの「家計収支」を一覧で見る。毎月の赤字も平均で約3万円に
2024年も記録的な暑さを記録していることから、政府は酷暑を乗り切るための対策として「電気・ガスの補助」を再開しました。 ◆【家計収支をチェック】65歳以上無職の夫婦世帯・単身世帯の毎月の平均赤字額 この支援は8月~10月まで実施されるため、9月も引き続き電気代の補助が受けられます。 しかし、この一時的な支援策だけでは、シニア世帯の家計負担を軽減するには十分とは言えません。 物価高騰が続く中、年金生活者を中心とする高齢者の生活は依然として厳しい状況にあり、平均データではシニアの毎月の生活費の赤字が3万円となっています。 本記事では、シニア世代の家計収支とともに、老後の収入源である公的年金の平均月額について紹介していきます。 現在実施されている「電気・ガス代の補助」の概要についても解説しているので、あわせて参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【10月まで実施】電気代の補助がされる「酷暑乗り切り緊急支援」とは?
政府は、酷暑を乗り切るための即効性の高い対策として「電気・ガス代」に対する補助支援を実施しています。 2024年5月末まで「電気・ガス価格激変緩和対策」として電気・ガス料金の補助が行われていましたが、一度終了後、8月に再開されました。 今回の「酷暑乗り切り緊急支援」は、8月から10月までの3ヶ月間に限定されており、この期間中は以下の値引きが適用されます ●「酷暑乗り切り緊急支援」の金額 【2024年8・9月使用分】 ・電気:低圧 4.0円/kWh、高圧 2.0円/kWh ・都市ガス:17.5円/立方メートル 【2024年10月使用分】 ・電気:低圧 2.5円/kWh、高圧 1.3円/kWh ・都市ガス:10.0円/立方メートル たとえば、電気使用量が200kWhの場合、9月の1ヶ月の値引き額は800円となり、10月は500円の値引きとなります。 エアコンの使用量が増え電気代が高騰するこの時期に、たとえ少額でも負担が軽減されることは、多くの家庭にとって喜ばしいことと言えるでしょう。 とはいえ、上記の支援を行っても生活が苦しいシニア世帯は多く存在します。 次章にて、生活が苦しいシニア世帯の家計収支の実態を確認していきましょう。