【阪神】GG賞の近本光司は後輩辰己の金ピカ衣装に絶句!?「流れを変える」ド派手プレー目指す
阪神近本光司外野手(30)が28日、都内で行われた「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席した。 セ・リーグの外野手部門で、4年連続4度目の受賞となった。式では社高の2学年後輩にあたる楽天辰己が全身金色の姿で登場。後輩いわく「絶句していた」という近本だが、グラウンド内では「流れを変えるプレー」がテーマの1つ。後輩に負けない“金ピカ”なプレーで、来季も勝利を呼び込んでいく。 ◇ ◇ ◇ 近本はビシッと決めた紺色スーツ姿で入場した。拍手で迎えられると、丁寧に腰を折って一礼。壇上では「今年もこの素晴らしい賞を受賞できて、本当にうれしく思います」と感謝を込めた。常連となりつつある表彰式。恒例の進行には慣れた様子を見せながらも、想定外は後輩の姿だった。 社高の2学年後輩にあたる楽天辰己もパ・リーグ外野手部門で選出。金色で全身を塗りたくり、スーツも金色。ド派手な姿で注目の的となった。忠実なドレスコードの近本とはまるで対照的な服装。後輩いわく、近本の反応は「絶句という感じでした」。一方で守備に対する考え方は、この日の後輩にも通ずるような思いを持ち合わせている。 「プレー1つで球場の流れだったり、相手の流れというのが変わるので。そういったプレーは1つでも多くやっていきたい」 ダイビングキャッチなど派手なプレーは時に大きな勢いを呼ぶ。今季は守備率9割8分7厘の堅実さを見せた中、流れを変える大胆な守備も目標の1つだ。この日の後輩に負けじと、先輩はプレーで“金ピカ”を見せていくイメージだ。 今季の守備には手応えもあった。主に右翼を務めた森下が2年目となり「ある程度プレースタイルが分かった」。守備範囲を把握した上で右中間をある程度は任せ、その分、左中間のカバリングに意識を回した。特に左翼は試合によってスタメンも変わる中、意思疎通を大切にしてきた。 「試合中の声かけはなかなか通らないけど、コミュニケーションや意思疎通はしっかり。『こういう時はこうする』というのは試合より前の段階から始まるので」 功績をたたえられ、今回で4年連続4度目の受賞。球団外野手では03~06年の赤星憲広以来の連続記録となり、来季も受賞すれば、球団最長記録となる96~00年の新庄剛志の5年連続に肩を並べる。 「ライトレフトのことも関係するし、球児さんがどういう野球をするかにもよって(プレーは)変わってくる。いろんな人とコミュニケーションを取りながらかなと思います」 センターラインの中心として、来季はさらに存在感をアップさせる。【波部俊之介】 ○…楽天辰己が近本先輩へのリスペクトを語った。兵庫・社高の2学年後輩。同じ外野手でドラフト指名を受けたのも同じ18年だった。この日の金色衣装については「絶句という感じでした」と真顔で近本の反応を明かしたが、尊敬は変わらない。「器も広いし、人としての余裕が違うので。僕自身もしっかり受け入れてくれているとは思いますけども。とても優しい方だと思っています」と話した。