〈東京都現代美術館〉で参加型アートの立役者、開発好明が遊び尽くす。
1990年代ごろからキャリアを開始した開発。今回の展示では、1992年にドクメンタ9でのゲリラパフォーマンスの様子や、1995~96年にかけて日本を巡った「365大作戦」など、初期活動の資料が初公開される。
継続的に行っているプロジェクトの一つ《未来郵便局》をはじめとして、お金を取引しない銀行や普通じゃない授業を受けられる教室などが集まるちょっと変わった町、「開発タウン」も楽しみたい。
展示室には開発自身がいることも。100人のユニークな講師陣による特別授業が会期中に100回行われる「100人先生」をはじめ、東北でのプロジェクトや39アートの日の関係者を招いたトークイベント、ライブパフォーマンス、ワークショップなどが展示室や講堂で多数開催される予定だ。
日々繰り広げられる開発の創作やアクティビティにライヴで立ち会える状況は、まさに鑑賞者を巻き込んで展開してゆくアーティスト、開発ならではの展示体験だろう。ユニークな展示を通じて、日常から接続してゆくアートが持つ可能性を楽しみたい。
『開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ』
〈東京都現代美術館〉 企画展示室 3F •東京都江東区三好4丁目1-1。2024年8月3日~11月10日。10時~18時(展示室入場は閉館の 30 分前まで)。8月の金曜日は~21時。月曜休(祝日の場合は翌日)。一般 1,500 円ほか。
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