木村厩舎の“同門対決”となった最優秀3歳牝馬は2冠牝馬チェルヴィニアに軍配 有馬記念覇者レガレイラは2位で2年連続JRA賞受賞逃す
24年度JRA賞の受賞馬選考委員会が7日、各賞を発表した。木村厩舎勢同士の“一騎打ち”となった最優秀3歳牝馬は、投票者256票中190票を集めたオークス、秋華賞の2冠牝馬チェルヴィニアが受賞した。有馬記念覇者のレガレイラは2位の66票に終わった。 昨年は桜花賞こそ13着大敗に終わったが、オークスで一変して桜花賞馬ステレンボッシュを2着に退けてV。秋は秋華賞に直行すると、2着ボンドガール、3着ステレンボッシュを寄せ付けない快勝劇を決めた。その後は古馬や牡馬が相手のジャパンCに果敢に参戦。2番人気で4着に敗れたものの、牝馬3冠路線を“皆勤”し、2冠を達成した実績が認められた。 レガレイラは春は牡馬クラシックに参戦し、皐月賞は6着、ダービーは5着。秋もローズS5着、エリザベス女王杯5着と善戦し、有馬記念では昨年のホープフルS以来となるG1・2勝目を飾っていたが、残念ながらまたもJRA賞のタイトルには届かなかった。 同馬は昨年の最優秀2歳牝馬でもアスコリピチェーノ(163票)から31票差となる132票を集めたものの、惜しくも2位に終わっていた。 過去にJRA賞で同じ厩舎の馬同士が同じ部門の賞を競った例としては、2000年の最優秀4歳牝馬(当時、現3歳牝馬)で山内厩舎の桜花賞馬チアズグレイス、オークス馬シルクプリマドンナが争って、チアズグレイスが受賞した例などがある(2位ティコティコタック、3位シルクプリマドンナ)。