イラン大統領選、決選投票へ 7月5日、改革派と保守強硬派
【テヘラン共同】28日投票のイラン大統領選で内務省は29日、当選に必要な過半数を得票した候補はおらず、国際協調を重視する改革派ペゼシュキアン元保健相と、核合意の再建を否定する保守強硬派ジャリリ最高安全保障委員会元事務局長による決選投票が7月5日に行われると発表した。大統領選はライシ大統領が5月にヘリコプター事故で死亡したことに伴い行われた。 有権者6145万人のうち、投票したのは2453万人。体制信任の指標とされる投票率は約40%で、1979年のイラン革命以来、過去最低だった前回2021年の48.8%を大きく下回った。国民の体制不信が浮き彫りになった。 内務省によると、得票率はペゼシュキアン氏が42.45%で首位。ジャリリ氏が38.61%で続き、保守強硬派ガリバフ国会議長は13.78%。決選投票はアハマディネジャド元大統領が初当選した2005年以来。 80人が立候補を届け出たが、最高指導者ハメネイ師の影響下にある護憲評議会は穏健派や改革派の有力候補を相次いで失格にし6人に絞った。その後、2人が撤退した。