しゃぶしゃぶ食べ放題の“王者”しゃぶ葉が絶好調。猛追する“業界2位チェーン”の差別化戦略とは
店としてリスクがあるのではと心配
安価な食べ放題として業界内でも存在感を増しているしゃぶ葉。豚バラしゃぶ(1979円、価格は平日ディナー)、豚しゃぶ(2309円)、牛&豚しゃぶ(2749円)、国産牛しゃぶ(3849円)などのコースがある。ちなみに現在、平日ディナー限定で、豚しゃぶ+寿司の食べ放題+飲み放題の「宴会コース」が1人3000円で、しかも、3時間と食事時間も長い。 若い男女のグループ客に人気で、店は賑やかだ。このプランは家族客にも最適で、就学前のお子さんは無料となっており、小さなお子様連れのご家族には最高だと思う。野菜バーを見るとレタスやポテトサラダなどもあり、サラダとしても食べられる。しゃぶしゃぶの薬味やタレ関係もバリエーション豊かに揃えてある。 フードバー、デザートバー、ドリンクバーのコーナーは混雑し、子供たちが賑やかで落ち着かない面もあるが、これだけ安く食べられる分、仕方ないか。 学生食べ放題も販売しており、中学生から大学生(専門学校生含む)を対象に豚コースを2000円、牛コースを2500円で販売している(一部店舗除く)。食べ盛りの若者にこの低価格の食べ放題を提供するのは、店としてリスクがあるのではと心配するくらいだ。ラムしゃぶフェア、アヒージョだし、黒豚しゃぶなど多彩なメニューがある。
どこまで店が損するかの大判振る舞い
ランチタイムも人気だ。平日の食べ放題には牛&豚しゃぶコース(2089円)、豚バラコース(1539円)もあり、ゆったりとした席で食べまくる人たちには最適なコースだ。昼間は夜と違いお酒を飲まないから、しっかりお肉を食べて満足して帰る人が多い。 食べ放題ではなく、豚肉皿3枚付きのセットは1319円で野菜バーやカレー、うどん、デザートも食べ放題だ。1人でも気兼ねなしに食べられるのも魅力のひとつで、孤食が増える中では最適な選択肢だろう。 アルコール飲み放題も自動生ビールサーバーや各種サーバが多数用意され、酒飲みのお父さん連中は大喜びだ。この物価高のなか、これだけ安く食べて飲めるのはありがたい店である。 お肉は店に気を使わずに好きなだけタッチパネルで注文し、その他の野菜関係やうどん・カレー・デザートなどは料理卓に各自が取りに行くようになっている。店側は、安く提供するためにお肉やお寿司の提供は配膳ロボットをフル稼働だ。厨房も含めて少人数の店員で対応しているとはいえ、利益を出すのは大変とは思う。